トマト丸 北へ!

本と映画、日々の雑感、そしてすべての気の弱い人たちへのエールを

ハイドロキノンを試して一週間

ハイドロキノンを使い始めて一週間が経った。

使い方は、夜洗顔ニベアをつけてからシミの部分に小指の先ほどの量を塗布する。翌朝丁寧に洗顔後普段どおりニベア椿油、日焼け止めクリーム、そして普通にお化粧する。朝はハイドロキノンをつけない。紫外線が良くないと書かれていたので。

心配していた肌荒れはなかった。たまにむずがゆく感じたり、ちくっとしたりするが、気のせいかも? という程度の感じ。

成果はまだ現れない。気持ちシミが薄くなり、黒ずんでいたシミの部分が赤みを帯びてきた気がするが、気のせいかも? という程度の変化だ。

後は生まれて初めて自分の肌をしげしげと見つめて唖然とした結果、毎晩パックをするようになった。遅まきながら「自分を大切に!習慣」を始めたわけだ。

ハイドロキノン、使い続けたらどうなるのか。ともあれチューブ一本は使い切ろうと思う。

また、ご報告します。

「道の駅やちよ」に白鳥がいた

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「道の駅やちよ」にいた白鳥

千葉県八千代市の「道の駅やちよ」で川べりを散歩しているとき、二羽の白鳥に出会った。

「道の駅やちよ」は、新川というわりと大きな川の川沿いにある。新川は、印旛沼の水を東京湾へ流すための印旛放水路の一部だ。印旛沼、新川、花見川と続き、幕張海浜公園近くの美浜大橋で東京湾に注ぐ。

この白鳥だが、印旛沼付近の田んぼの中に白鳥が集まる場所があるのでそこからやってきたのではないかと思う。いわば流れ者である。なんとなく、そんな風情がある。西部劇に出てくる悪の二人組的な。

間近に見る白鳥は思ったより大きく、柴犬の3倍くらいのでかさ。嘴が黒く汚れ、羽根もあまりきれいではない。人に慣れているのか近づいても全く逃げるそぶりを見せずゆうゆうと草の間を歩いている。おばさんが餌をやっている。係の人とかそういう感じではなく、たぶん、どこにでも出現するエサやりおばさんと思う。前の鳥がくわえているのがそれだ。うちの犬が寄って行こうとすると、「シューっ」と威嚇のような声をたてた。大きさと言い、不敵なたたずまいと言い、どう猛さを感じてしまう。早々に退散。

それにしても白鳥はもう北へ帰る時期なのではないか。いったいどうするつもりなのだろう。はるばる北へ旅するのが嫌になったのか。しかし夏になったら暑さに参るのではないかと心配だ。「だからあのとき帰ろうと言ったじゃないの!」「いや、おまえが餌に惹かれてぐずぐずしているから」とか、けんかになるのではないだろうか。

「道の駅やちよ」は野菜や花を売っている棟と、橋でつながった対岸に体験棟などがあり、レストランも併設。いつも家族連れでにぎわっている。春の新川千本桜は有名だ。白鳥も新たな名物になるのかな。

「大豆田とわ子と三人の元夫」に出てくる3人の女が嫌だ

ほんとに残念。「大豆田とわ子と三人の元夫」、面白そうだと思って見ようとしていたのに、この「三人の元夫」のそれぞれにまとわりついてる3人の女があまりにも嫌いなタイプで、見るに堪えず、とうとう途中で見るのを止めた。

かましいというか、無神経というか、自己中心的というか。でも、実はそういう特性を持つ女、嫌いじゃないはずの私なのに、もうがまんできない。何が嫌なのかと考えることすら不快だ。一番目の夫の飲食店に押しかけ、まるで合コンのように(このコロナの時代に)密着して席に着き、偉そうにしゃべりまくる。「自己紹介」のところが特に嫌で、トイレに立った。コミカルなセリフの連続なのだけれど、不快感が面白さを凌駕。あげく大豆田とわ子の家にまで押しかけたみたいだった。めっちゃ嫌。

せっかく「三人の元夫」がおもしろいのに、台無しだ。とわ子の友人のかごめも大好きで八作との間がどうなるのか興味津々なのに。それに好演の松たか子が可哀そう。大好きな女優さんだし、歌も素敵、とわ子のキャラも最高に似合ってるのに、なぜこんな嫌な女たちが同じドラマに登場するのか。ちょっと嫌だけれどどうなるか見たい、ですらなく、途中でほんとに嫌になってしまう。脚本家なのか、演出家なのか、誰のせいかは知らないが、どういう神経をしているのかと思う。

もしかしたら、この3人は、「男目線で見たおもしろ可愛い女」「なんかわがままを許してしまうタイプ」なのかも。男目線でドラマを作ってるから平気でこんな人たちを3人もそろえてしまうのかもしれないとも思う。

でももし視聴率がそれほど良くないのだとしたら、この3人の女のせいだね。「第一章の終わり」とあったけれど(それでも途中で切ってしまったのだけれど)、第二章があるならこの3人はお役御免にしてほしい。女優さんたちには何の恨みもないけれど、この3人の揃い踏みだけはもうマジでかんべん。

『絶対よくなる!』ー久々のひとりさん本にやっぱりほっこり

 

絶対、よくなる! [令和パワーアップ版] (PHP文庫)

絶対、よくなる! [令和パワーアップ版] (PHP文庫)

  • 作者:斎藤 一人
  • 発売日: 2020/12/02
  • メディア: 文庫
 

 気分が落ちそうなとき、ヘタレになってしまったときは、ひとりさん本が有効だ。

自己啓発本」を批判する人もいるけれど、気分を上げて何が悪いと思う。やっぱり勇気づけられるし、実際に生きていくうえで腑に落ちることばかりだ。時々大切なことを思い出して確認するのもいいものだ。

いちばん救われたのは巻末のQ&Aで、「新型コロナの世界的流行の意味」について問われて、「『世界が一つになって助け合いなさい』ということです。」と答えておられたところ。

もし意味があるとすれば、ほんとうにそうだと思う。このパンデミックを収束させるためには、すべての国で流行が収まる必要があるからだ。自分だけ、あるいは自分の国だけ無事なら良いということではないし、それぞれの国が世界のためにもがんばる必要があるのだから。そのことに気づいて、みんなで良くならなくちゃね、という気持ちになれればいいのにと思う。ただ弱いものや運の悪い人たちだけが犠牲になったり苦しんだりして、終わるとみんな忘れて以前と同じ快楽を追い求める生活に戻るというのでは救いが無い。

「『世界が一つになって助け合いなさい』ということです」と言ってもらえたことで気持ちが明るくなった。そうでない動きが多く見られる気もするけれど、でも、どこかにそういう気持ちが芽生えれば、きっと世界は良い方向へ向かうと思う。

 

P61 やりたいことを、自分の気が済むまでやって、眠くなったら寝るーそういうことを誰にも気づかうことなくやれる毎日が最高なんです。

P94 あなたがまず幸せにしてあげなきゃいけない人は、他の誰でもない、あなた自身です。 

   自分に都合の悪いことを考えてはダメなのです。

考えてみると、ひとりさんは、私がずっと誰かに言ってもらいたかったことをすっぱりと言ってくれている。

「好きなことばかりやってちゃだめです。大変なことになるよ」とか、「自分のことだけ考えるなんてダメ。自分よりまず他人のことを先に考える人が偉いのです。」「自分に都合よく考えているのでは進歩がないわよ」などと刷り込まれてきた。それを言う人は私を自分に都合の良い存在にしようとして言っているのだった。そういうの、はねのけるべきだったのに、真に受けてしまっていた。

怖いのは自分が惨めだと他人にやさしくする余裕がなくなってしまうことだ。都合よく利用はされても、ほんとうに良いことはできない。よく言われることだけれど、幸せな人間だけが他人を幸せにできるのだ。

ほっこりできた。この本はBOOKOFFへは持っていかない。

 

 

自家焙煎珈琲みじんこー至福のカフェラテ

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テイクアウトだったので写真が撮れず、レシートの写真を。

御茶ノ水駅から湯島天神のほうへ歩き、清水坂下交差点をそのまま直進、坂を上って行くとセブンイレブンの先の左側に。テイクアウトの人は店内に入らなくても店頭で注文できるようになっている。犬連れにとっては助かる。チリンとチャイムを鳴らすと、すぐにお店の人が出てきてくれた。

サンドイッチもおいしかった(ジェノベーゼソースがさわやか)が、カフェラテのクオリティが高い。深い味わい、やや強めの苦み。酸味は抑えられており、ミルクによく合う。冷たいのを頼んだのだが、ゆっくりと飲んでも水っぽくならない濃さとこくがある。最後の一滴までおいしかった。

アデライン100年目の恋ーハリソン・フォードに胸キュン 

2015年 アメリカ映画   監督 リー・トランド・ケリー 恋愛ファンタジー

事故で夫を亡くしたアデラインは、娘の待つ家へと急ぐ途中悪天候のため車ごと川へ落ちる。冷たい水の中で仮死状態になり、さらに落雷に見舞われた彼女は老いない体になった。久しぶりに会った知人は彼女の変わらない「若さ」に驚く。始めのうちは化粧品などのせいにしていたが、しだいにごまかしきれなくなる。実験動物扱いしようとする政府と世間の不審の目から逃れるため、一人娘とも離れ、10年ごとに住まいも名前も変えて別人になって暮らすアデライン。恋も結婚も諦め、一頭のキャバリアと盲目のピアニストだけが友人だ。しかし犬は、当然だが短いスパンで死んでしまう。同じ種類の犬を飼い続けるが、悲しみは深い。病気のため安楽死させた犬との別れが切ない。

そんなとき、エリス・ジョーンズという青年と知り合う。エリスはジェニー・ラーソンと名乗って博物館に勤めているアデラインに強く惹かれ、自分の父母の結婚40周年のパーティーへ彼女を誘う。勇気を振り絞ってエリスの愛を受け入れたアデラインだったが、訪れたエリスの実家の父ウィリアムは、彼女の昔の恋人だった。何十年もの歳月を経ていながら昔のままの姿かたちで再び目の前に現れた彼女を見て驚き、ショックを隠せないウィリアム。ほんとうなら107歳になっているはずなのだ。アデラインのジェニーは自分はアデラインの娘だとごまかすが、彼女自身もよみがえる思い出に動揺してしまい、一度は受け入れようとしたエリスを捨てて逃げ出すのだった。

このアデラインが木下優樹菜にそっくりなのである。ユッキーナは美人なんだなとあらためて認識。ユッキーナのイメージはロマンスのヒロインには向かないけれど。

しかしそんなことより、エリスの父ウィリアムは、なんとなんとハリソン・フォードなんである。始めは「ハリソン・フォードの無駄遣い」ではないかとさえ思ったが、これが実に素敵なのだ。若いころの彼も素敵だけれど、ロマンスグレーの彼はもっともっと素敵だ。私がアデラインだったら、エリスなどほっておいて、とりあえず後先考えずにウィリアムの胸に飛び込む。年月を重ねた男の魅力にキュンキュンしてしまった。

娘だと名乗っても、あまりにも母親にそっくり(本人なのだから当たり前)なのでウィリアムは心をかき乱される。その様子を見、過去のこととは言え自分の知らない恋人がいたことに妻のキャシーは苦しみ、怒る。みんなのいる居間から出ていくキャシー。後を追ったウィリアムは言葉を尽くして妻を安心させようとする。この場面が超すてき。

東出さんにこの誠意とやさしさがあったなら、離婚にはならなかったのではないかと思うくらいだ。

もしかしたらウィリアムはキャシーよりアデラインのほうがより好きだったかも知れない。彗星にこっそりアデラインの愛称「デラ」という名前をつけてたりするのだ。しかしウィリアムは、過去の思い出で妻を悲しませることを避けようと全力を尽くす。妻との40年間、二人で築いた家庭がいちばん大事だと、優先順位をはっきりさせたのだ。

「私は二番目の選択だったの?」となじる妻に「セカンドチョイス? 何を言うんだ。こんなこと、大したことじゃない」とウィリアムは言い切る。「妬いてるのか」とやさしく言うときの微笑みが胸に沁みる。妻は甘えるように「そうなの」と認める。まだ心の解けないキャシーを「おいで」と引き寄せて抱きしめる。「愛している」

この「おいで」が良いんだよなー!

インディージョーンズ「失われたアーク」で最後にマリオンに腕を差し出したシーンに次いで、私の「ハリソン・フォード胸キュンシーン」の第二位にランクインだ。

アデラインとエリスの恋がどうなったかはネタバレになってしまうので秘密にしておくが、ハリソン・フォードが出ているというだけで観る価値のある映画だと言えるだろう。

 

アデライン、100年目の恋 [DVD]

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  • 発売日: 2016/03/02
  • メディア: DVD
 

 

 

 

 

 

 

ももこの世界あっちこっちめぐり  さくらももこ 集英社文庫

 

ももこの世界あっちこっちめぐり (集英社文庫)
 

non-noの企画で、ももこさんの希望を聞いて計画を立てガイドさんが付いて案内してくれるという羨ましい旅だ。スペイン、イタリア、バリ島、アメリカ西海岸、フランスはパリ、オランダ、ハワイ。

スペインはのっけから行ったことのある場所で、ももこさんも同じ場所に! と思うとなにかうれしい。

一番面白かったのはピエール・ラニエの時計を求めてパリを歩いた話で、やはり目的があると旅は盛り上がるのだと思った。あるだけみんな買うという大人買いも、ももこさんならではだ。

うみのさかなさんとも、このころは仲が良かったんだなと思う。

行ってみたいのはUSA。いろいろ批判はあるが昭和の人間はやはりアメリカへのあこがれを持っているのだ。ももこさんも、アメリカのいい所を書いているのでほっとした。問題点や暗部をも含めて、私にとってはやはり魅力のある国だ。 

この本は旅行記というよりエッセイであり、何を書いてもお茶の間の雰囲気が漂うのが、ももこさんの本の良い所だ。どれも上質の読み物で、当たり外れがない。