トマト丸 北へ!

本と映画、日々の雑感、そしてすべての気の弱い人たちへのエールを

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

春が来た

びゅんびゅんと春一番が吹き荒れる夕暮れ、ちび丸君と散歩に出たら、なんと公園の桜が満開に。 そして梅園の白梅もすべて花開いて微かに甘い香りを漂わせて。 こんな日にちび丸と歩くのは最高だ。 帰ったら庭のベンチでお茶をしよう。

中井さんの退所会見

ネットの文面で、中井さんのジャニーズ離脱の記者会見の模様を知った。 心を打たれたのは、スマップ解散に至る一連の騒動について、「自分たちが分かっていればいいこと」と言い切っていることだった。 若き成功者である彼が、どれほどの孤独の中にいるか、…

「パラサイト 半地下の家族」 監督 ポン・ジュノ

話題の映画を観た。 半地下に住むキム一家は、四人全員が失業中で、貧困な生活を送っている。 映画はキム一家が住む半地下の住まいから見える景色から始まる。部屋の上方にある窓からは日が差し込み街並みや空も見えるが、酔っ払いが必ず窓の側で嘔吐や小便…

「タブーなき世界 その作り方」 脚本・演出 アサノ倭雅

新宿サンモールスタジオで行われた初日に行ってきた。 ヘレン・ケラーと言えば「奇跡の人」で、「ウォーター!」の場面が有名だが、その後のことはあまり知られていない。私も、反戦運動をしたことくらいしか知らなかった。 この劇は「その先に開かれた世界…

珈琲屋 からす

京成津田沼駅近くの喫茶店。 カフェではない。今では数少なくなった昔ながらの喫茶店である。 看板、ドア―、窓、窓辺の席から見える薔薇の花壇。すべてが落ち着いたレトロな雰囲気を醸し出している。 不定期の営業なので、そして私もそう度々行くわけではな…

『ミレニアム6 死すべき女』上・下 ダヴィド・ラーゲルクランツ ハヤカワ書房

ミレニアム完結編。(でも、ラーゲルクランツのミレニアムはお終いと言っているが、別の作家でまた続編があるという可能性はある) 面白い・面白い・面白い! 複雑で込み入ってて、登場人物が多いけれど、シリーズ物だから基本、頭に入ってるので大丈夫。 リ…

所沢 蕎麦・鰻 「天宏」

先日、所沢の航空公園近くの「天宏」で鰻と蕎麦を食べた。 うまいんだな、これが。 頼んだものは、シーザーサラダ、鰻重の梅、ざるそばの三品。 シーザーサラダはたっぷりのレタスなど新鮮野菜にグレープフルーツの酸味がほどよく、これまたたっぷりのチーズ…

『レイクサイド』 東野圭吾 文春文庫

未読の東野さんの新刊は滅多にないので、ふらりと入った本屋で見つけて即購入。 始めの方は倫理観のない人たちばかりの登場にやや辟易して読み悩むが、ぜったいに面白いはずだからと思ってがんばる。 しかし謎が謎を呼び、嘘だの罠だのが交錯して、いつの間…

『病院の治し方』ドクター有原の挑戦   TV東京 ドラマBiz

3日の放送の中で、「人生は下りのエスカレーターを上るようなもの。駆け上がり続けていないと奈落の底に落ちて行くだけ」というセリフが心に残った。 挑戦を止めることは停滞ではなく転落なのだ。 年取るのは、挑戦を止めるからじゃないかな。 動き続けるこ…

『すべてのはじまり』 吉本ばなな 幻冬舎

ばななさんのメールレターの本。 今、じっくりと読んでいるところだけれど、一読して心に残った部分を書き留めておこう。 ① 根拠のない自信だけを武器に、失敗しまくって生きていく。 これはほんとに大切。根拠のある自信は外部の出来事によって簡単に打ち砕…

所沢航空記念公園

今日はついでがあって所沢航空記念公園へ。航空公園駅にほど近い、広々とした公園だ。航空記念館や、図書館などが隣接している。(公園内にある) 個人的に一番好きな公園だ。二番はマドリッドのレティーロ公園。(2回しか行ったことないけど) いつもの航空…

印西小さな旅

そうだ、今日は小さい旅をしてみようと思い立ち、犬を助手席に乗せて家を出た。 目的地は「XXX公園」だ。 二月の節分のよどんだ空に合うのは「沼」だと思った。 家を出たのが遅かったので、国道16号線を右折したときにはもう午後2時を回っていた。 だんだ…

『女には向かない職業』 P.Dジェイムズ ハヤカワ文庫

久々に面白かった探偵小説。 孤独な若い女性コーデリア・グレイは、相棒であり探偵家業の雇い主であり唯一の友人でもあったバーニイの突然に死により、世間に放り出される。 これからどうしよう、と悩むにも、相談相手は生後まもまく死別した亡き母の幻だけ…

『善人ほど悪い奴はいない』 ニーチェの人間学 中島義道著 その2

前回この本の総論について書いたので、今度は各論のうち、気になったものを取り上げたい。 著者がその人たちのために書いているところの「自尊心だけはあるが、何をしてもうまく行かず、あきらめ寸前の若者たち」って、私に似ている。(若いという点だけは違…

『善人ほど悪い奴はいない』 ニーチェの人間学 中島義道 角川新書

ニーチェが攻撃しているのは他者ではなく、自分の中にいる「善人」なのである。 ということを言っているのだと思う。 ニーチェが好きな私としてはあまり愉快な内容ではない。 というか、ではどうしろと言うのか? という感じを受ける。 著者が嫌っているのは…

「ランチ合コン探偵」 読売テレビ

原作 水生大海『ランチ探偵』実業之日本社文庫 脚本 阿相クミコ、守口悠介、赤松新 経理OL6年目の阿久津麗子役のトリンドル玲奈が可愛い! 見方によっては気の強いちょっと嫌な女なのだけれど、存在そのものが可愛いトリンドルさんが気合を入れて演じている…