トマト丸 北へ!

本と映画、日々の雑感、そしてすべての気の弱い人たちへのエールを

2022-02-23から1日間の記事一覧

小野不由美『風の海、迷宮の岸』 十二国記 新潮文庫

『魔性の子』の高里の幼少期。 高里要を憎む狭量で高圧的な祖母は理不尽な躾を繰り返していた。要をかばう母は祖母に叱責され、いつも泣くのだった。父はもとより子どもの心情を理解するような人物ではなかった。 ある夕暮れ、要はいたずらを正直に白状しな…