トマト丸 北へ!

本と映画、日々の雑感、そしてすべての気の弱い人たちへのエールを

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ちきりん『多眼思考』を読んで開眼した

ちきりん『多眼思考』 大和書房 気になったところ、開眼させてくれたところ 014 「誰と時間を過ごすのか」は、「何をするか」とほぼ同等。(もしかしたらそれ以上)に大事。 これはとても共感する。高級料理を嫌な奴と食べるより一人で本を読みながらファス…

不朽の名作=ヴィクトル・ユーゴー『レ・ミゼラブル』をオーディオブックで聴いた

「生涯尊敬できる者と出会うこと、また全身全霊をかけて愛せる者と出会うこと、その両方を得たジャンバルジャンはきびしい人生ながら、この上なく幸福であったと言えましょう。」 ジャンバルジャンの死に際して贈られた言葉が胸を打った。 貧しさゆえに一切…

山本健一『利休にたずねよ』をオーディオブックで聴いた感想ー高麗から来た女の魅力

この作品を映画でも観た。 海老蔵の利休ははまり役だしいい映画だったが、利休の心に食い込んで離れなかった高麗の女がやはりちょっと残念だった。坐った形などほんとうに美しいのだが、原作のイメージとは違うという気がした。超然としているはずがにらみつ…

牧師ミツコ『74歳、ないのはお金だけ あとは全部そろってる』(すばる舎)が心なごむ

宗教に対してどうも懐疑的になってしまう私だが、この本を読んで心和んだ。この人の生き方がすてきで、信仰というハードルを乗り越えることができるならプロテスタントの教会へ通いたいくらいだ。 P167 街をひとりで歩くのが楽しみ 「こんなとき、私はひとり…

ちきりん『自分の意見で生きていこう』を読むーこの不確実な世界でつぶされないためには「意見を持つ」ことが必要だ

『自分の意見で生きていこう』 ちきりん ダイヤモンド社 3つのきづき ①人生における大切な問題にはどれも唯一の正しい解答などない この不条理不確実な人生における正解のない大事な問題について自分の意見を明確にできなければ、自分のオリジナルの人生を…

ドストエフスキー短編『クリスマスと結婚式』をオーディオブックで聴くー世界に悲劇は絶えない

『クリスマスと結婚式』 ドストエフスキー 米川正夫訳 オーディオブック 「無名氏の手記より」とある。 語り手の無名氏は、とある結婚式と行き合う。彼は5年前の出来事を思い出す。 5年前、語り手は大みそかの夜に子供の舞踏会に招かれた。子どもの会とい…