読書・書評
美しいものを見に行くツアーひとり参加 (幻冬舎文庫) 作者:益田 ミリ 幻冬舎 Amazon 「スーツケースはリモワのサルサエアー」とか、「機内に持ち込むもの」など荷造りの時点からワクワク。漫画、写真、イラストがいっぱい入っていて、とても可愛らしいページ…
表現の仕方について具体的な記述があり、とても参考になった。書く意欲が湧いてくる指摘ばかりだ。その中から、あたしが俳句を作るのに役立つと思ったこと。 ⑴「としたもんだ」表現を避ける。 これは、とても根本的なことだ。常套句を避けるということ。 「…
書き続けるために有用なこと ⑴書き続ける 習慣にする ⑵一人称を変えてみる ⑶スタイルを持つ 憑依されるくらい、ひとりの作家に傾倒する。また、別の作家に憑依される。自分をなくして、初めて自分ができる。 ⑷語り芸を聞きまくる ⑸最低6回は書き直す ⑹時間…
三行で撃つ 〈善く、生きる〉ための文章塾 作者:近藤 康太郎 CCCメディアハウス Amazon p63「文章を書くのはなんのためか。~中略~狭量と不寛容と底意地の悪さにあふれた、争いばかりのこの世界を、ほんの少しでも住みやすくするため、生きやすくするた…
ホラー映画のあらすじを読んだ。ホラーは好きだけれど絶望の中で終わるのは絶対にいやなので、ホラーに関しては、感情移入しないで見れるか、そうでなければ誰かが勝ち残る展開になっていることを確かめてから観るという邪道を歩んでいる。 読んだのは「人肉…
おまえさん(上) (講談社文庫) 作者:宮部 みゆき 講談社 Amazon おまえさん(下) (講談社文庫) 作者:宮部 みゆき 講談社 Amazon 男で好きなのは源右衛門。不遇な人生をマイペースで生き抜く。 南町奉行所で与力を務める本宮家の次男に生まれた彼は養子先でうま…
1秒で刺さる書き方 伝わらない文章を劇的に変える68の方法 作者:中谷彰宏 ユサブル Amazon 1.嫌われることを恐れない 「あいつ、あんなことを書いて」と笑われる覚悟が必要だとある。「言い切る」潔さが肝要ということだろう。 ついつい「など」とか「と思…
ひとりさんの「我慢しない生き方」の本を読んで、もっと好きなことをやろう、まだまだ好きなことにかける時間が少ないと思い、手仕事を再開することにした。すごく不器用なのだが、ちょこちょこと手を動かすことが好き。 はじめてでもグリッドでキレイに描け…
斎藤一人 我慢しない生き方 作者:斎藤一人,舛岡はなゑ ぴあ Amazon ①「楽しいことをやろう」でエネルギをためる 好きなことをすればエネルギーのレベルが上がる。これは実感している。逆に言うと、嫌なことを我慢しているとエネルギーのレベルが下がってくる…
「ない仕事」の作り方 (文春文庫) 作者:みうら じゅん 文藝春秋 Amazon p3 すべては「マイブーム」から始まる この「マイブーム」というのは、「まだ区分けされていないものに目をつけて、ひとひねりして、新しい名前をつけて、いろいろ仕掛けて、世の中に届…
ぼんくら(上) (講談社文庫) 作者:宮部 みゆき 講談社 Amazon ぼんくら(下) (講談社文庫) 作者:宮部 みゆき 講談社 Amazon 読み始めてすぐ、ジョン・アーヴィング原作の映画「サイダーハウス・ルール」を思い出した。 1999年のアメリカ映画だ。孤児院でラーチ…
不要不急の男 (文春文庫) 作者:土屋 賢二 文藝春秋 Amazon 土屋先生が老人ホームに入られた。土屋先生がマンション暮らし。なんだかショックだった。お年は知らないが、なんとなく親戚のおじさんみたいな親近感を勝手に抱いていたのだ。 でもお元気で快適に…
ICO-霧の城-(上) (講談社文庫) 作者:宮部 みゆき 講談社 Amazon ICO-霧の城-(下) (講談社文庫) 作者:宮部 みゆき 講談社 Amazon トクサ村には何十年かに一度頭に角の生えた子供が生まれる。その子はニエとして「霧の城」へ送られる。それを否めば村に恐ろし…
誰か―Somebody (文春文庫) 作者:みゆき, 宮部 文藝春秋 Amazon この杉村三郎シリーズを私は最新刊『昨日がなければ明日もない』から読み始めてしまった。宮部みゆきは刊行数が半端ないので、私にはその全貌が把握できないのだ。それで、書店で目についた本を…
無敵の独学術 作者:ひろゆき 宝島社 Amazon 3つのことを学んだ。 ①ゴールをはっきりさせる 独学は何かしたいことがあってからの学びだ。なんとなくこれやっとこうか、では計がゆかないし、どこへも行きつけない。 勉強が好き、というより勉強している(格好…
人質カノン (文春文庫) 作者:宮部 みゆき 文藝春秋 Amazon おもしろいだけでなく、別の人生を体験したような気分になれる7つの短編。 表題作「人質カノン」 「そうか、コンビニ友達なんだな、あたしたち」 深夜のコンビニで顔見知りになった高校生。強盗に…
最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室 (文春文庫) 作者:真理子, 林 文藝春秋 Amazon 10話からなり、十個の「相談」が書かれているがどれも痛快なアドバイスだ。中島ハルコはべたべたと同情したり、「その人の身になって考え」たり気持ちに寄り添ったりし…
とり残されて (文春文庫) 作者:宮部 みゆき 文藝春秋 Amazon 北上次郎の「解説」がとても良かった。宮部みゆきの本って、私の好きな人がよく解説を書いている。すごい豪華メンバーの解説ばかりなのだ。 北上次郎は7つある作品のうち最後の「たった一人」を…
ステップファザー・ステップ 新装版 (講談社文庫) 作者:宮部 みゆき 講談社 Amazon 両親がそろって、それぞれ別の相手と駆け落ちしてしまった双子の 直と哲。 これって、でも子供にとっては楽しみな境遇かも知れない。中学生になれば親なんかもうそれほど必…
幻色江戸ごよみ (新潮文庫) 作者:みゆき, 宮部 新潮社 Amazon 江戸を舞台にした12の短編が集められている。いずれも市井の片隅に生きるつましい庶民の物語だ。 これを読んで、人は皆「死にたくない、生きたい」と願っているのだと思った。生き延びるために…
スナーク狩り (光文社文庫プレミアム) 作者:宮部 みゆき 光文社 Amazon 題名に魅かれてずっと読みたいと思って楽しみにしていた作品。おもしろくておもしろくてグングン読み進む。解説の池上さんが書かれていたけれど、ほんとに映像がまざまざと浮かんでくる…
最低で最高の本屋 (集英社文庫) 作者:松浦 弥太郎 集英社 Amazon 松浦弥太郎さんの本は、定期的に読みたくなる。けっこうきびしいことが書いてあるので避けたい本でもあるけれど時々自分の気持を引き締めたくなると買って読む。どれにするか決め手は目次。目…
探偵倶楽部 (角川文庫) 作者:東野 圭吾 KADOKAWA Amazon ほんとに東野圭吾は鉄板。 まず楽しめる。すごくわかりやすい、状況とか人物像とか、難なく頭に入ってくる。作家なら当たり前と言う人もいるかもしれないが、これがなかなか。わざとなのかと疑うくら…
おまじない (ちくま文庫) 作者:西 加奈子 筑摩書房 Amazon 8つの短編が収められている。どれも心にかりかりと引っ掛かり、適度な快感のある作品。西加奈子さんの小説って、いい。 たぶん同じ感想を抱く人が多いと思うが、「孫係」がいちばん好き。 すみれの…
世界でバカにされる日本人 - 今すぐ知っておきたい本当のこと - (ワニブックスPLUS新書) 作者:谷本 真由美 ワニブックス Amazon 要するにもう日本はすでに先進国でもなければメジャーな国でもないということだ。なんか、句会における自分の立ち位置と似てる…
あんじゅう 三島屋変調百物語事続 (角川文庫) 作者:宮部 みゆき KADOKAWA Amazon 「藪から千本」に出てくる「本家の姑」が嫌。何がしたいのか、わからない。 信心深い人物で双子を忌む気持ちから、双子の孫娘の片方はけっして本家に入れてはならないと遺言。…
マンガみたいにすらすら読める哲学入門 (だいわ文庫 B 344-1) 作者:蔭山 克秀 大和書房 Amazon これは面白い! 著者は予備校の講師だということだけれど、講義を聞きに行きたいくらいだ。 いちばん印象に残ったのは、キリスト教の愛「アガペー」についての説…
ノマド 漂流する高齢労働者たち 作者:ジェシカ ブルーダー 春秋社 Amazon アカデミー賞を受賞した「ノマドランド」の原作。心を揺さぶられた三つのポイント。 ①合衆国における「ノマド」という存在に驚いた。 USAでは、「かつての中流階級が不可能な選択を迫…
さくらえび (新潮文庫) 作者:さくら ももこ 新潮社 Amazon ぜったいに退屈しない、ぜったいにほっこりできるエッセイがさくらももこさんのエッセイだ。飛行機に乗る前に買う本がさくらももこさんの本。エコノミークラスで両側に他人が坐っても、さくらさんの…
おそろし 三島屋変調百物語事始 (角川文庫) 作者:宮部 みゆき KADOKAWA Amazon ただの怪奇譚ではなく、人間の心の深層をのぞかせてくれる物語だ。 ふとしたことから三島屋を訪れる客たちの話を「聴く」という仕事を始めたおちかは、 悲劇に見舞われたのは自…