これは出雲大社にある「結びの御神像」だ。この玉の五メートルくらい右手に大国主命の像が玉に向かって手を差し伸べている。
古事記のこの話が大好き。
出雲の国造りに苦労していた大国主命に、ある日、はるか海上から輝く玉が近づいて来る。この神こそが、命自身の魂「幸魂奇魂」だった。命はその玉を戴いて、神性を宿し、出雲の国を作り上げることに成功したということだ。
この話から想像する映像のスケールの大きさ、美しさに惹かれる。
幸魂奇魂はきっと誰の心の中にもあるものなのだろう。その玉の光を浴びて裏切ることなくまっすぐに進んで行く先にのみ、栄光が待っているのだ。
べつにどこかの国を平定したり、脚光を浴びるようなことをするのでなくても、日々の業を自分の心に違うことなく積み重ねていけばいいのだと思う。
国譲りの話もいいし、好きだな! 大国主命。