トマト丸 北へ!

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ファミリーレストランで勉強するのは間違っている?

ファミリーレストランで長時間仕事をしていた作家が退出を求められた。6000円以上も注文していたのに。」という記事に対して、「そもそもレストランは食事をするところで空間を提供する場所ではない(だから一人でいくらお金を使ったとしても、そこで食事以外のことをするのは間違っている)」という意見が述べられていた。

正論のようだけれど、もうちょっとゆるくしてほしい。

お店にとって「客が回転すること」が大事だと言うのは理解できる。でも、TPOを考えて行えば、ものを書いたりノートを広げて勉強することも許してほしいと思うのだ。

正論を振りかざされると辛くなる。ある程度の遊びがまかり通らない社会は息苦しい。

食事時で混んでいるファミリーレストラン、ランチタイムの定食屋、コース料理を提供する高級レストラン、会席料理のお店、天ぷら屋なんかでノートや原稿用紙を広げる人はいないと思う。

でも、そのファミレスやカフェが空いていて殆ど客が入っていない時間帯であれば、そして何度かオーダーを重ねるのであれば、ノートや原稿を広げるのも許されるのではないだろうか。

「今は大丈夫」の判断は、本人の空気を読む能力によると思う。

逆に「食事と会話」という王道の使い方をするにしても、もしお店が混んできたら、ちょっと早めに席を空けたりすると思う。自分が常連であるお店だったりしたら、席を譲り合ったり、いろいろと気を遣うのではないか。

いつでもどこでも、「食べたらなるべく早く席を空けるべき」というモラルが杓子定規に求められる社会って、息が詰まる。

ハリーポッターだって、カフェのような所で書かれたという話だ。J.Kローリングさんはきっと一杯のコーヒーで何時間もねばっていたに違いない。もしそこで店員が、「珈琲飲んだら早く出てってください」と追い出していたら、ハリーは生まれなかったのではないか。

私はファミレスやカフェが好き。本を読んだり、ぼーっとしたり、手帳になんか思いついたことを書いたりできて、他のジャンルの飲食店より自由な空気が漂っていて、ざわざわしてて、なんか、いい。そういうファミレスが好きなのだ。