トマト丸 北へ!

本と映画、日々の雑感、そしてすべての気の弱い人たちへのエールを

『友だちをつくるな』 千田琢哉 PHP

この本から学んだことは二つ。

① 人は、みんなに好かれるために生まれてきたのではない。

 ごく一部の大切な人だけをとことん愛するのだ。

  幼稚園、小学校時代、「みんなと仲良くしなさい」と教えられてきた。いかにも正しい、理想的な言葉で、反対することは難しい。が、しかし普通の人間に可能なことだろうか。だれか、これを実践している人、いるだろうか。

 思い出すのは、昔の同僚で、知り合った始めのころ「私には嫌いな人はいない」とニコニコ笑いながら言ったものだ。私は、なんといい人だろうと思い、彼女に心を許した。だが半年くらいして判明したのは、エキセントリックで嫌いな奴は容赦しないという激しい性格だった。そんなものなのだ。

みんなから好かれようとすると、大切な人から見捨てられてしまう。

みんなに好かれようとするのは、ザルで水をすくうようなものだ。

 これが現実だと思う。

② 自分をいちばんの親友にする

 自分が自分を好きであることによって、真の余裕が生まれる。

 親にしろ、親友にしろ、他人の好意を拠り所にしていると、いつ支えを失うかわからない。不安定で、常に不安だろう。

 自分を好きになるためには、好きなことに没頭することだ。

 本音で好きなことなら、何でもいい。

 そして、いつも好きなものを身近に置く。携帯する。スマホに好きなものの写真を入れて置いたり、好きな分野の本を持ち歩くのだ。