トマト丸 北へ!

本と映画、日々の雑感、そしてすべての気の弱い人たちへのエールを

G線上のあなたと私

いくえみ綾 原作

安達奈緒子 脚本

小暮也映子 波瑠

加瀬理人  中川大志

北河幸恵  松下由樹

久住真於  桜井ユキ

加瀬侑人  鈴木伸之

加瀬ふみ  滝沢カレン

 

今秋からのTVドラマの中で二番目に好きな作品。

だったのだが、昨日の展開はいけない!

也映子、理人、幸恵のバイオリン三銃士の先生真於は手の疾患から演奏家としての道を閉ざされた。治療がうまく行きかけて再開した演奏会で再び手が動かなくなり、絶望のあまり家に閉じこもる。

彼女の元婚約者の弟である加瀬理人は当初真於に憧れのような恋心を抱いていたが、今はバイオリン三銃士の一人、也映子に強く惹かれている。

そんな状況下で也映子は理人を真於の元へ行かせるのだ。今、彼女が必要としているのはあなただけだと言って。

これはいかんよ。

自分に惚れてると薄々分かっている男を今はその気の無い女性の元に差し向ける。心が弱っている彼女が縋り付いてしまうことを予測している癖に、行かせる。理人はそういう行動をすると今は「別の意味」になってしまうから、一人では行かないと拒否したのに、無理に行かせるのだ。これって、全然真於先生のためじゃないよね。

少女漫画によくあるパターンだが、私はこの手の残酷さが大嫌いだ。

真於先生を、結果どれほど傷つけてしまうことになるか、分からないとは言わせない。

波瑠にこんな役をやってほしくなかった。

理人を派遣した後で、「胸が痛い」と苦しむ姿はさすがの可憐さだったが、後で「やっぱり私は理人君が好きでした」と打ち上げて改めて真於先生から理人君を取り上げるのかと思うと、空恐ろしくなる。そんなことをしておいて最期まで自分は良い人を演じ続けるのかと思うと腸が煮えくり返る。幸恵に「バカね、也映子は。自分の気持ちに気付かないなんて。それに却って真於先生を傷つけてしまったのよ」と諭され、いい子ぶって悩んで見せるが結局はしゃあしゃあと理人君を手に入れるのではないかと思うと吐きそうになる。

と、ここまでが一昨日の感想。

でもまだ分からない。私が思うような展開になるとは限らないから。原作を読んでいないから分からないのだが、私の安易な想像を超え、「ごめんなさい」と言わせる意外な展開になることを期待して来週も見るつもりだ。せっかく大好きなドラマだったので、まだ見続けたい。お願いします!!!