去年の話になるが、「グランメゾン東京」最終回、期待以上の結末だった。通り一遍の大団円にしていないことが、成功している。
尾花のまぐろと倫子の ハタのロティ 。いったんは尾花のまぐろに決まったが、最終的に倫子は自分のハタを選び、尾花は店を出て行く。
それが尾花の倫子に三ツ星を取らせる作戦の仕上げだったのだ。倫子に「三ツ星以降に必要な」自信と誇りを持たせるために尾花はわざと倫子に挑戦した。並の人間に出来ることではない。
成功したドラマに共通するように、このドラマの登場人物はすべて素敵だ。
特に注目したのが、木村拓哉以外では平古祥平の玉森くん。正統派二枚目を行ってるところがいい。ある意味三枚目を気取るより困難な道だ。このまま行ってほしいと切に願っている。
ガクの黒いユニフォームも、グランメゾン東京の白いユニフォームも、とにかくシェフの姿が決まっている。木村さんや菊之助とのツーショットがほんとに絵になる。素敵でした。
『グランメゾン東京」の脚本家は 黒岩勉。今時数少ない漫画を原作としないオリジナルの脚本だ。