トマト丸 北へ!

本と映画、日々の雑感、そしてすべての気の弱い人たちへのエールを

この人も百年後にはいない

最近、友人、知人、同世代の有名人などがぽつぽつと亡くなり始めた。

一緒に遊んでいた友人の死は、なにか不思議な気がする。

銀河鉄道の夜』のジョバンニとカムパネルラのように、「僕たちずっと一緒に行こうねえ」と言っていても、隣の座席から忽然と姿が消えるのだ。

時々、彼女はもう居ないんだ、と思う。さみしいというより、変な感じ。彼女も、彼も、もういない。いつでも会えると思っていたのに、もう会えない。

親や祖父母は先に行かれるのが当然だと思っていたが、同世代、同年代の死は、沁みてくるものがある。

丘の上を気持ちよく歩いていたら、いきなり、すぐそこに断崖が見えて来た感じ。今日明日ではないかも知れないけれど、そう遠くない或る日、私も消える。

散歩の帰り、隣家の前を通って、ここの家の人たちもいずれ亡くなるのだと思った。まだまだ達者だから私より長生きするかも知れないが、でも百年後には確実に存在しない。

今、百年後のつもりになってもいいかも。彼らはいない。かぐわしい記憶を一つも残さず、どこかに消えてる。

私も、消えてる。今が大事、と自分に言い聞かせた。