カフェではない。今では数少なくなった昔ながらの喫茶店である。
看板、ドア―、窓、窓辺の席から見える薔薇の花壇。すべてが落ち着いたレトロな雰囲気を醸し出している。
不定期の営業なので、そして私もそう度々行くわけではないので、近辺に用があったとき開店しているとほんとに嬉しい。
昨日今日と嬉しい日が続いた。
昨日はツナサンドとウィンナコーヒー。今日はアップルバイとキリマンジャロ。
コーヒーがうまい。
キリマンジャロの微かな酸味、ウィンナコーヒーのマイルドなこく。口中に優しく広がる香りも極上だ。
ツナサンドには玉ねぎが入っていて、あつあつだ。アップルバイも温められている。
お店の人は繊細な感じの、『綿の国星』に出てきそうな女性だ。常連の人には違うのだと思うが、たまに行く客としては、踏み込んでこない穏やかな接客が安心させてくれる。
たまに貸し切りでコンサートなどがあるみたい。
近くに越して行きたいくらい好きな店である。