気持ちがふさいで来たので、景気づけにまた読んでみた。
たぶん孫くらいの感覚の差があるけれど、なぜかどこか、しっくりくるものがある。
なんというか、言葉の使い方が心地よい。潔さを感じる。
この本、年寄こそ読むべきだと思う。なぜなら、ウチらのほうがより棺桶に近いから。
でも年寄りほど死に対して鈍感になってる。いつまで生きる気なのか、べんべんと余生を過ごし、だらだらと集団になって徘徊する。もちろん私も、そう。
で、keimiさん。
人生は毎日がランウェイ
いいね。背筋を伸ばして、群れることなくさっそうと歩きたい。(気分だけでも)
楽しいことは見つけられる
楽しいことは狩りに行く
出来ないことを数えずに、出来ることを楽しもう。そして、自分が楽しいことは自分にしか見つけられない。
例えば、人の立てたスケジュールに従って旅行すること。もう、いいなと思う。
先年知り合いと旅して大げんかになったけれど、今思えばどちらも悪くなかった。一緒に行動しようとしたから、いけなかったのだ。それだけだった。
求められているものにハマろうとして闘牛みたいに赤いマントに向かっていっても、いつも空振り。ひたすら好きなことを続けて拾ってもらうほうが早いかも。
もう就職しない。起業する。もう好きなように生きたい。拾ってくれる人がいるかどうかは分からないが、残り少ない人生、他人の期待に応えようとして痛い努力を重ねるのはもうたくさんだ。
あと、心に沁みたのが、
自分を殺して見つけた居場所って、最終的には自分を苦しめる。
という下り。
この人は若いのに、どうしてこんなことが分かるんだろうと思う。
自分を殺すことが生きる道だと教えられ、必死になって周囲に合わせようとして結果嫌われて来た痛い人生。どうして今までこのことを教えてくれる人がいなかったのかな。
「自分を苦しめない場所は、自分を大きく見せずにいられる場所」だとkeimiさんは言う。
あるサークルはそういう所なので苦手だった。みんながちょっとずつ自分を大きく見せようとしてる。あの人は金持ちだとか、あの人はほんとはすごい人だとか、噂する。
そんなことしなくても、一緒にいて心地よければそれでいいのにと思う。
私は密かに、いつか力をつけてみんなが安心して楽しくできる場所を作りたいという野望を持っている。