トマト丸 北へ!

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ショック! ブスであること、とは

ほぼ全作品を読んでいるその作家の最近の短編集の一つに、「醜い女性」が出てくる。

おしゃれで高級品に身を包んでいるが、今まで付き合った中でいちばん醜い女性だとある。主人公はその醜い彼女と友人になる。

その話の途中で、主人公が若いころ一度だけダブルデートした「それほど醜くはない」女性についてふれられていた。友人から誘われて友人のカップルとダブルデートをするわけだが、美人ではないが人間的に魅かれる部分が無くもない女性だったので、もう一度会ってもいいと主人公は考える。彼女が電話番号を書いてくれたメモを無くしてしまったせいで再び会うことはなかったのだが。

さて、後日その友人が「あんなブスを連れて行ってごめんな」というような表現で「謝る」のである。

すぐさまその場に駆け付けてボコボコにしてやりたいくらい腹が立つが、これが男の本音か、という感じだ。今までうすうす感じてはいたが、やはり男は美人しか相手にしたくないんだ、と驚く私はやはり浮世離れしているのかも知れない。

女だってカッコいい男や美しい男には魅かれるが、それと実際に付き合ったり、結婚したりする選択とはあまり関係がない(私だけかも知れないが)。男は違うのだ。

美人とブスとでは階級が違うのか! 小説の中ではあるが淡々と事実の展開として書かれているだけに「世の中の常識」なんだと分かった。何のエクスキューズも無いその文章に、ショック! である。

今まで自分がはっきりとその事実を認めようとしなかっただけで、ブスであることにより私は色々な場面で切り捨てられてきたのではないか。私と付き合ってくれた男は、非常に謙虚であるか、人格の練れた人だったんだな。

もっと早くこのことに気付き、謙虚な人生を送るべきだった。