昨日考えたこと。
一日家事で忙しくしていて、ほんとに疲れたな、と。もうひと頑張りして夕食を作っちゃおうと台所へ向かおうとしたとき、家人がとても嫌なことを言ってきた。内容はどうでもいいが、とにかく心がウッとなって怒りが爆発してしまうピンポイントを狙ってきたのだ。もし私が龍ならば、「逆鱗」という場所だ。
抑えることができず、ワーッと言っちゃって、その言葉に自分で傷つくという最悪の展開。
弱っている人間を見ると労わろうとする人も居るかもしれないが、私の周りにはそこを狙って攻撃してくる人間がいる。世の中には、普段はいい人なのに、強い相手に対してはいい人なのだが、弱そうに見えることが大きなリスクとなる相手がいる。
野生動物も、こんな感じではないだろうか。強い相手が元気凛々のときは危ないから襲わないが、弱っている者はやられてしまう。
人間も、弱いオーラを出しているとやられるのだ。傷ついていることを悟られてしまうと、時には致命傷になる。
だから、自分が疲れたり、傷ついて弱っていることに早く気づいて、元気になるまで身を隠すことが大事だ。物理的に距離を置くのが、もっとも良い。のこのこ出ていくから、やられるのだ。
自分の力以上のことしようと焦っているときには疲れていると気づかないことが多く、がんばってしまい、失敗したりして余計に弱ってしまう。
早めに休むこと。いつも注意深く自分を見て、感情の揺れを無視しないこと。
別に傷ついたからと言って仕返しする必要は全然ないし、誰かに訴える必要もない。ただ、自分はこんな気持ちなんだなと理解して、そういう気持ちを抱く自分を受け入れればいい。
「あいつなんか死ねばいいのに!」と思ったら、私は、死ねばいいのにと思っているんだな。そういう気持ちになったんだな、と。そう思ったからと言って相手が即死ぬわけではない。そんなこと、できれば思わない方がいいけれど、無かったことにはしない方がいい。気持ちをスルーせず認めれば、そこから新しい道が開けるから。
また、自分本来の道を見失っているときも、攻撃されやすくなる。
あれこれと気が散っていると、やはりオーラが弱くなって失敗もするし、他人の攻撃に身をさらすことになってしまう。
逆に言えば、他人の言動にやたらと傷ついたり、それらが必要以上に気になってしまうときというのは、自分の道を見失っているときなのだろう。
相手にどう対応するかではなく、自分が自分の「it」に集中することでしか、本当には回復できないのだと思う。
でも、とりあえずは他の人と距離を取ることだ。
犬も、向こうから寄ってくるのでなければ、自分がネガティブな気分のときは犬をかまわない方がいい。犬はネガティブな気分の人間が好きじゃないから。
傷は、そっと、ひとりで癒すものだ。