先日、地下駐車場を出る際、連れ合いがドアの開閉ボタンと間違えて非常ボタンを押そうとしていた。幸い非常ボタンには透明なカバーがついており、その奥までは指が届いていなかったのでボタンは押されず事なきを得た。視力が弱っているのだ。
間違いを指摘すると、「知らない」と言う。バツが悪いのだと思い、それ以上追及はしなかった。
連れ合いも老いたなと思う。不安が胸に沸き起こる。心が沈んだ。これからを思うと暗い気持にもなる。
しかし考えてみると、連れ合いも年をとった、それだけのことだ。年を取るのは当たり前で、自然なことだ。むしろ、病弱な連れ合いがこうなるまで曲がりなりにも元気で長生きできているのは私の手柄かも。
これから連れ合いの認知機能がなるべく衰えないように対策を取ろうと思った。できるだけのことをして、穏やかに自然に老いていけばいいのだ。
①責めない、批判しない。
②自分語りをしないで、連れ合いの話を聞く。
③認知機能を高める食事を工夫する。多様なバランスの取れた食事を食べる。
④一緒に外出して少しずつ歩く。
⑤私は私で自分にやさしく、楽しく自分のことに集中する。
当分はこれで行こうと決めた。これから大変になるかも知れないし、私の体調もどうなるか分からないが、心配しても始まらない。連れ合いの食事や運動を工夫することは、自分の健康にも必要な対策だ。
方針を決めたら気持ちが楽になった。