トマト丸 北へ!

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所さんの犬の話ー飼い主が幸せなのが犬の幸せ

テレビで老犬や老いたペットなどの介護の話をやっていた。老犬の介護をしてくれる施設も増えているという。確か、日本全国で200か所くらいあると言われていたと記憶している。

うちも老々老犬介護で、私に何かあったら家人はともかく病気持ちの老犬がどうなるかと思うと胸が塞がるようである。甘ったれで芸もなく、しつけと言えばトイレのしつけくらい。穏やかで無駄吠えしないのが長所だが、日々投薬とインシュリンの注射が欠かせないから、預ける施設を選ぶ。というか、ここ数年預かりは頼んでいない。

今のうちにもしものときに預けるところを見つけておかなければならない。介護だけでなく、大好きな散歩や遊具を使っての遊びなど、犬にもQOLはだいじなのでそれらを是非お願いしたい。

番組の中で印象に残ったのは所ジョージさんの言葉で、「飼い主が幸せなら犬も幸せ」だったか、「飼い主の幸せが犬の幸せ」だったか、そんな感じの言葉だ。

確かにそうで、うちのマル君は、私が穏やかで落ち着いた気分でいるとき傍に寄って来る。嫌なことがあって気を張っているとき、テンションが高いとき、怒っているときには寄り付かない。マル君は可愛いので散歩のときよく人が寄ってくるのだが、ストレスを癒そうとして寄ってくる人が撫でようとすると引いているのが分かる。そういう人がワチャワチャと撫でまくると、嫌がっているのがわかるのでハラハラする。

食事、散歩、遊びの三点セットはもちろんだいじだが、飼い主が穏やかな幸福な気分でいることが犬にとってはうれしいことなんだなと思う。所さんの話、よくわかる気がするのだ。

うちの犬は幸せだろうか、と時々考える。せっかく私たちのところに来てくれたのだから、幸せに過ごしてほしい。出来るだけ長く、と思う。でも、毎日の投薬、注射で生かしておくことがほんとに幸せなのだろうかと思うこともある。夜中に息が荒くなっていると、苦しいのではないかと不安になる。何が何でもとにかく長生きしてほしいというのは、もしかしたら飼い主のエゴなのかもしれないと思ったりもする。

今はマル君と一緒の時間をできるだけ楽しく過ごしたい。マル君が目をきらきらさせて楽しそうにしていると、私も幸せだ。その逆も真ならば、私が人生を充実させ、穏やかな明るい気持でいることがいちばん大切なのかもしれない。