トマト丸 北へ!

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思い出の寿司屋と現在お寿司よりガリが好きなこと

今週のお題「寿司」

大好きなお寿司。子どものころ実家では「ばら寿司」か「巻き寿司」がお寿司だった。

今でも「ばら寿司」が大好きだ。「五目ちらしの素」などを愛用している。 

 

握りずしを初めて食べたのは、祖父のお葬式で留守番をしていたときだったように思う。大きな寿司桶に並べられた握り寿司が留守番の子どもたちに用意されていた。従兄弟たちとお膳について、「好きなのを取って食べて良い」というのがめっちゃ嬉しかった。なぜ子どもたちが葬儀に出席せず留守番していたのかは不明。

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繰り返しになるが大人になるまで「握りずし」はふだん食べるものではなく、正月は巻きずし、お祭りなどのときはばら寿司が定番だった。ばら寿司はちらし寿司のことだが、刻んだシイタケや錦糸卵などが載っているもので、成人後上京して初めて酢飯の上に大ぶりのお刺身が載った「ちらし寿司」を食べた。

思えばけっこう貧しかったのかも知れない。

うまかった握りずしは、初海外へ出発したときに成田空港で食べたお寿司。ツアー参加とは言え一人旅の初海外で気分が高揚し、初めて一人で寿司屋に入ったのだ。冒険の始まりだった。

二番目は仲の良かった従姉妹と「銀座の寿司屋」に挑戦したとき。ほんとにうまかったし、思ったほど高くなかったので会計時にほっとしたのを覚えている。

この2件はどちらも二十代のころ。寿司屋に入るのが冒険だったのだ。

今では行きつけのような寿司屋もある。ガリが好きで、ガリだけで生ビール一杯はいける。そんな私の前には黙っていても連れの倍以上の大量のガリが置かれるのである。