トマト丸 北へ!

本と映画、日々の雑感、そしてすべての気の弱い人たちへのエールを

中谷彰宏『なぜかHAPPYな女性の習慣』 だいわ文庫

3つの気づき。

①1秒たてば、過去。

 「スイッチを切るだけでいい」とある。

 今しかないのだ。

 この年になると時間がとても貴重に思える。なぜ今まで気づかなかったのかと不思議なくらいだ。嫌な奴と過ごす時間、そいつを思い出してる時間、そういうのもほんとに無駄だった。スイッチを切ろう!

②アクションが、やる気を生む。

 悲しいことがあろうと、そうでなかろうと、「ハッピーは、やる気が湧いてくること」「アンハッピーは、やる気が湧いてこないこと」。

 「やる気」はアクションを起こすところから始まる。「ハッピーな女性は、行動がやる気を生むことを知っています。」この言葉が刺さった。

 私は落ち込みがちだ。スイッチを切れずに嫌なことをえんえん反芻したり、ぼーっとして行動に移れず自己嫌悪でますます動けなくなったり、する。どうしてエネルギーが湧いてこないのかとすごく自分が嫌だった。自分はエネルギーのレベルが低いのだと思う。

 小さな行動を起こすところから始めよう。

 えんえんとソリティアを続け、無限に時間がたってしまうとき、今日の目標を思い出してもやる気の起きないとき、小さい、すぐにできることをやろう。ノートを開く、一行を書く、机を片付ける、などなど。

③選ぶことに、エネルギーを注がない。

 「来た球はすべて打っていく」。この感じ、いいな。

別のところに、学校のテストでは正解が4つの中の1つだったりするけれど、「社会に出ると選択肢が無限にある」と書かれている。正解がゼロののこともある。問題文が間違っていることもある。1万個の選択肢から選ぼうとすると、問題を読むだけで時間がなくなってしまう。正解を選ばなくては思うと怖くて動けなくなる。すぐに決めると後悔するのではないかと心配になる。

 「選ぶ生き方の人は、結局、何も選べない。」「ハッピーな女性は1番でいきなり選びます。」

 すごく納得する。私はアンハッピーの代表みたいだ。これ、と思っても、一応ひととおり検討してみようかとやってるうちに意欲が失せたり機会を逸したりしてしまうのだ。

 ①~③以外にも、「ジャージでコンビニに行かない」「よけいなモノを持ち歩かない」など、気の上がる提言がたくさん。

 何度でも、読み直す。一回では定着しないし、時間をおいて読み直すとまた新しい気づきがある。なにより辛気臭いお説教でなく元気の出るアドバイスだというところが好きだ。中谷さんの本は、そんな本。