トマト丸 北へ!

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和田秀樹『80の壁』 幻冬舎新書 読んでめっちゃ気がラクになった

話題の本を読んでみた。

年を取るって、楽しいんだと思った。

要は気楽に行こうということだと思う。

だいじだと思った三つのこと。

①嫌な思い出との付き合い方

 新しいことを上書きする。思い出はつまらないこと、嫌なことほど削除が困難だ。振り払い振り払いの毎日。それでもどうかするとひょっこり出てくるのが嫌な記憶だ。せんない後悔に我とわが身をさいなむ日々。

 「上書き」という方法があった! ほんとにしようがない奴だと自分を笑ってしまおう。それがあったから今の気楽な境地がある、とか。新しいことに向かっていく楽しさにフォーカスするとか。

認知症は老化現象

 できるだけ頭と体をどんどん使ったほうがいいらしい。しかしいつかは衰えていく。もう、そこまで来ている。心配せず、なるようになるさと。

 そしてめでたく80の壁を越えたら、楽しみもある。嫌なことは聞こえないふりをすることもできる。実は今もう、たまに来る勧誘の電話など、「さあ、私そういうことは全然わからないので」「若い人に任せていますので」などと言ってやんわり切っている。これからそれをもっと広範囲に使えるわけだ。

③楽しんでこその人生

 好きなことをする。嫌なことはしない。残り少ない人生、もう一瞬たりとも無駄にしたくない。出来ることはやっておこう。

 でも実は、若いときからそうだったのだと思う。「あんなことしたら恥ずかしい」とか「好きじゃないけどこれをやっておいたほうが役に立つかも」とか、無理して何をがんばっていたのか、自分が不思議だ。

 成功した人って、自分に合ったこと好きなことにフォーカス出来た人じゃないのかしらん。