トマト丸 北へ!

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斎藤一人『悩みはなくせる』舛岡はなゑ著より「自分を責めては絶対にいけない」

できなかった自分を罰して苦しみ続けるーーそれ、もう止めましょう。

 

心の傷がうずくのは「もっと自分を愛してください」というお知らせ。

 他人の言動に傷つくときには相手の言動に傷つくのではない。もともと傷ついている「心の古傷」がうずくのだ。自分を守ろうと必死になってしまうから、問題がなかなか解決しない。自分が本当はどうしたいのかが分からなくなっている。そのため自動的に相手の機嫌を取ってしまう。嫌な奴、イジワルをする奴にまで好かれようとしてボロボロになり心が疲れ果てて壊れてしまう。蓋をして来た自分の負の感情が人生を左右する。小さなきっかけで心の古傷が発動し、何度も何度も苦しむことになるのだ。

 

できない自分を罰して苦しむーーそれ、もうやめましょう。

 

自分を許して、できない自分にやさしくする。それが今世のあなたの修行です。

 「魂の成長とは、どんなときも未熟でダメな自分をそのまままるごと愛してあげるということを覚えること」。それができたら、許せない人も許せるようになる。しかし今はそんなこと考えなくていい。それより、自分で自分を許す。ただひたすら、自分を愛し、ゆるし、守る。

 

「自分責め」が私の得意技だ。どんなことも「私って駄目」「死んだ方がまし」に結びついてしまう。意地悪をされたら自分がダメ人間だからイジワルされるんだと思う。だってあの人は他の人には親切にしているもの。まあまあうまく行った案件があっても、ほっとする間もなく「あそこが良くなかった」という点を思いつく。反芻する。やはり最後は「私って駄目」というところへ落ち着く。

 この本はそういう私への救いの本だった。自分を責め、粗末にする人間はけっして幸せにはなれないと、この本は教えているのだと思う。

「自分責め」ってほんとに自分を蝕む。辛いと思うとき、苦しみが怒りに変わり、溜まっていくのだ。「古傷がうずく」というのは怒りの発動の一種だという気がする。ほんとに良くないことだ。もう、やめよう。