トマト丸 北へ!

本と映画、日々の雑感、そしてすべての気の弱い人たちへのエールを

歌舞伎座6月公演 『盟三五大切』観てきた

f:id:tomatomaru4gou:20260611134602j:image幕間の食事。ビールは必須。

 

 

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「盟」が「かみかけて」と読むなんて、ふりがながなければ絶対わからない。

だけど「かみかけてさんごたいせつ」、この題名、いい。というか、歌舞伎の演目名ってどれもかっこいい。粋だねえ。

あらすじはネタバレなしではむつかしい。忠臣蔵の武士道と裏切られた男の凄惨な復讐の物語だ。「盟三五大切」というこの題名がキーワードにもなっている。

勘九郎の源五兵衛が静かに狂っていくさま、鬼気迫る。

一歩間違えるとエログロにもなりそうな場面が続くけれど、様式美で魅せる。

源五兵衛と三五郎はダブルキャストで勘九郎と松也が演じる。松也の源五兵衛も見たいな。

 

東船橋で降りてみた 1

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白いのはモンシロチョウ

 

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良さげな喫茶店

定休日だった

今度氷を食べに行こう

 

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良さげな定食屋

開店前だった

 

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駅前のモスでひと休み

清潔な店内。アイスコーヒーもおいしい😋

 

東船橋、初めて降りたが明るくてきれいな街だ。

高い建物が無いのもいいです

朝4時から開いてる なかや、パン屋、イタリアン、イワシ料理のお店。

どれも良さげ😋

ショートヘアで刈り上げの熟年女性がきびきび歩いてた。この街に似合ってると思った

東京ステーションギャラリー「カール・ヴァルザー」展 心に沁みる静謐なライン

いつかどこかで見た気のする人々、街角、風景。

それらはしんと心に沁みる景色だった。

20世紀後半の世界を描いたスイス出身の画家。

描かれている物の輪郭と色彩に引きつけられた。

画家は日本を訪れていた。

恋人の自殺で鬱状態になった画家は知人の勧めで小説家のケラーマンと共に日本を旅した。

「宮津」で描いた絵が印象的だった。

日本の夜の漆黒の闇と花街の明るさ。芸者のぷっくりとした顔、いかにも昔の日本人らしい姿態、宮津の海。福子という名前を覚えてしまった。

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キンドルアンリミテッドで読む『王子様などいりません!~脇役の金持ち悪女に転生していたので、今世では贅沢三昧に過ごします』

 

今ライトノベルがマイブームだ。

さくさく読めて気持ちの負担が無い。電子書籍界の水戸黄門だ。

 

馬に蹴られて顔に傷を負ったローザは転生者。

社畜だった前世の記憶を取り戻し、今世こそは絶対に幸せになってやると決意する。幸い今世のローザは大金持ちの家に生まれていた。

明るくてお風呂好き、ぐんぐん前進するローザのキャラが楽しい。

人間はいつからでもやり直せる。物語設定で悪役であっても関係ない。ローザの快進撃が止まらない。

 

 

NHK俳句テキスト2026年4月号を読む 季語をよく知る、よく見るってこと!!

 

このところ投句をさぼっているので投句欄を見る楽しみはないが、やっぱり俳句は楽しい。

俳句をやってもいない知り合いにマウントを取られて凹んでいたが、やっぱり止められないかも。

自分は作って無いのに「こんなすごい人がいる。うまいよね」と暗に人をさげすむ。

いるよね、そういう人。自分のことでマウント取ってくるならまだ可愛いが、「知り合いにあんたよりうまい人がいる」って、悪質。他人のふんどしで相撲を取る。ひとのごぼうで法事をする。自分はリスクを取らない。

別に自分が人よりうまいと思ってないし、俳句でマウント取ろうとも思ってない。俳句を読むのが楽しいだけ。いい句を作りたいだけ。自分がわりと裾野のほうだということも(うすうすは)分かっている。競争はしてない。

参加しようとも思わない競技会に無理矢理連れ込まれて敗者認定をつきつけられるなんて、理不尽過ぎる。

と言って「わたし、その競技には興味ないし参加もしてないので」と突っぱねるほど達観もしていない。ほめられたい気持ちはある。だから劣等感もある。凹んでしまう。俳句を作りかけても、こんなんじゃだめ、だめだめと自分でダメ出しをしてすくんでしまう。凡句だって一句自分で作るには勇気と根気がいるのだ。

入選しなくて限界を感じているときに「あの人はまた入選したよ。特選になったよ。すごいよね!」と言ってくるなんて。友達なのに。いや、友達じゃないのかも。

そこからやっと脱出できた気がする。下手くそでも好きでやってることを他人にとやかく言われる必要はないんだ。精神衛生上良くないことを言ってくる人からは適切な距離をとればいいんだ!

 

のっけから愚痴みたくなったけれど、もしかしたら同じようにつまらないことで凹んでいる人もいるかもと書いてみた。

言ってる方は何気なくちょっとした嫌み、からかいのつもりかも知れないけれど、人の気力を落とし、意欲に傷をつけ、行動する力を奪うなんて精神的なテロ行為だ。そんなのに負けちゃいけない。

来世か来々世になるかも知れないけれど、うまくなったら句会を自分で持って、やっと創作に一歩二歩を踏み出した人の芽を摘まない場を作りたい。ほんとは楽しいはずのもの。毒舌でバッサリやられたとしても、そこに尊重があれば傷つくことはない。

ということで、いろんな本や時間が薬で元気になったトマト丸が読んだ4月号だ。

 

○4月からの新選者星野高士先生の年間テーマは「虚子」

 高浜虚子の句ってすごいなと思う。ぜんぜん古くない。

 「坂の上の雲」を読んで子規との交流を知って心打たれもした。

 子規の「小夜時雨上野を虚子の来つつあらん」という句が好きだ。人なつこいお山の

 大将の子規が病床で虚子を待っている。二人の絆がせつない。

 番組で虚子が「台所俳句」を提唱して女性の俳句作りを推進したという話も知った。

 別の所で知った虚子の後続の人々への指導や応対もすごいと思う。丁寧だし、愛があ

 る。

 虚子を「崇拝している」というような悪意ある口調でもの申す人もいるけれど、反抗

 期の中学生みたいな。学ぶところは大きいと思う。

 今年一年、楽しみだ。

 

○ふつうの暮らしの一場面が詩になる  小川軽舟

 この一文が心に残っている。

 軽舟先生の弟子(?)の女性の句が好きで、そこから小川軽舟に注目するようになっ

 た。お会いしたい俳人のひとりだ。

 ここには挙げてないが、「死ぬときは箸置くやうに草の花」という句が好き。

 

○季語は最強のキーワード     堀田季何

 季語の意味を理解していないことに気づいた。

 「渡り鳥である小鳥は非常に逞しい鳥です」ペットの鳥とは違う。目から鱗だ。

 「コスモス」も山口百恵のコスモスじゃなく、「繁殖力の強い外来植物」。

 「花は葉に」も桜の季節が終わったという印象を持っていたが、「『花は葉に』におけ

 る移ろいは、ダイナミック且つ短期的、しかも明るいものです」。

 何年か前「NHK俳句」の添削欄で片山由美子先生が私の句の季語を「花は葉に」に

 直してくださったことがあったが、その意味が今明瞭になった。原句が立ち上がり、

 ぐっと躍動的になったのは、こういうことだったんだな。

 

○書き抜いた俳句

 混沌の世も平然とサングラス      星野高士

 駅前の夜風に葡萄買ひにけり      小川軽舟

 細胞がまず生きんとす緑の夜      高野ムツオ

 子規逝くや十七日の月明に       高浜虚子

 春宵の花束振らぬよう注意       池田澄子

 いづかたも水行く途中春の暮      永田耕衣

 振り返りながら花野を行き給ふ     わだ・かりん

 

○書き抜いた句の感想

 混沌の~        こうありたい。かっこいい。

 振り返りながら~    胸がせつなくなる句。

小林正観の『幸も不幸も無いんですよ』を読んだ。 <1%の人になる、1%の人と友達になる>を目指す

 

何ヶ月もかけて読んで、ノートに取ってまとめて考えた本。

カクッと躓きそうな時支えになる言葉や毎日を楽しくしてくれる言葉が書かれている。

私は不安定で迷いの多い人間なので、この本がとても必要だった。

 

書き抜いた内容

○お金は喜ばれるように使う

 正観さんによれば「すべてのものが”喜ばれたくて”存在している」。お金も同じ。

 だからお金は貯め込んだりしないで人に喜ばれるように使うのがいいのだ。たとえば

 流行っている店より流行ってないラーメン店で食べる、というようなこと。 

○トイレ掃除は心のゴミを取り除く

 宇宙にはエネルギーがあふれている。人にはそのエネルギーを取り込む導管のような

 ものがあるが、そこが詰まっているとエネルギーを取り込むことができない。

 トイレや人が嫌がる所の汚れを取り除くとその導管のつまりが取れる。

 なぜかすっと腑に落ちた。なによりすぐに出来ることだ。

 ポイントは「おもしろがって楽しくやる」ことだそうだ。これは一人さんも書いてお

 られた。苦しんでやることは苦を生んでしまう。

○努力やがんばりは人を苦しくさせる

 前項の「おもしろがって楽しくやる」と同じ意味だ。

人間の悩み・苦しみは、比べる、競う、順位付けをする、欲しいものをリストアップしてそれを手に入れようとする、から始まる。

 他の正観本に書かれていたことだが、「そうなったらいいな」くらいに思っているほうがいいようだ。

○状況を変えるために人を変えようとしない

 「自分がどのように生きるか、だけを考える」

 これは様々な場面で役に立つ言葉だ。「他人にどうにかなってもらいたい」を手放すと

 とたんにラクになる。昨日もM文具店の年配の店員に商品について尋ねて高ピーな応

 対を受けたとき、「もうけっこうです」とすぐに撤退できた。商品知識が無いのはどう

 しようもないし、この人をしつけなおすのは私の仕事ではない。関わっているだけ時

 間の無駄だ。その後で女性の店員さんがてきぱきと対応してくださったし。

 人を変えようとするのは大変だし、たいていうまく行かない。

○天才とは量である

 好きなことを続けると食べていけるようになる

 何をするにも回数が重要だそうだ。とにかく数をこなす。これも私にでもとりあえず

 出来ることでありがたい。

 「結果的にできなくてもいい。やってみよう、と思うことがだいじ」とある。とても

 励まされる。

 そして、プロにならなくても、ただ好きなことを続けるだけでいいらしい。まわり

 回ってなんとか食べていけるようになるらしい。

 あんまり悩むことなく、ただ量をこなそう、続けてみよう、と思う。

 それでほんとに食べていけるようになるかは、今実験中ということになる。

○いきなり富士山に登る

 回り道をせず、最終的な目標に即トライしてみなさいと正観さんは言う。

 「やってみてだめなら引き返せばいい」

 今までを振り返って、何年もシナリオ教室に通ってたの、あまり意味がなかったかも

 と思う。さっさと作品を仕上げてどこかに売り込むべきだった。失うものもなかった

 のに!

 もう人生の残り時間がなくなってから、やっと吹っ切れた私。でもまだ終わったわけ

 じゃないから。最後まで楽しく♫

○水エンジン

 水はエネルギーのかたまり。水分(珈琲、紅茶、スープなども含む)を毎日2ℓ

 飲むといいそうだ。紅茶や味噌汁でもいいというのが現実的だ。ペットボトルの

 純水を大量に飲むのは辛い。

 これを読んでから、つれあいにも「水を飲んで!」と言う代わりにお茶やコンソメス

 ープと目先を変えて出してあげるようにした。

 ポイントは「若返らせてくれて ありがとう」「健康にしてくれて ありがとう」と

 声をかけて飲むことだそうだ。

○ありがとう参り

 これは昨今よく言われることだが、神社仏閣は願い事をするところではなく、感謝を

 しに行くところだ。

 この応用で、人と会っても何かしてもらおうとするより普段のお礼をまず言うように

 している。なんか、スムーズになる。

○一人ひとりが小さな天照になる

 天照は、天照大御神。暖かく明るい存在になるということ。

○その人の過去も未来も見通すことができる

 「過去の集積として現在があり、現在の集積として未来がある」

 だから、「現在を見れば過去かわかり、未来がどうなるのかもわかる」

 過去を悔やむ必要もまったく無い。人は未来を自分で作っていくことができるから。

 今読んでいるライトノベル。悪役令嬢が前世日本人だったこと、そのとき読んだ本

 の世界に転生したと気づき断罪される未来を知る。で、悲惨な未来を変えるために

 行動を起こすのだ。

 つまり「今ここ」から行動を変えればいいってこと。

 私も今ぼっち。一人が好きでひとりでいるのだけれど、でも違う場面もほしい。

 少し行動を変えてみようと思う。

 正観さんが別の所に書いておられた「投げかけないものは返ってこない」ということ

 から、これからはなるべく喜ばれることを投げかけてみようと思う。それと、自分の

 都合で約束を破らない。以前所属していたサークルで講師の信用を失ったのは参加す

 ると言っていた行事に欠席することが多かったから。つれあいの不調が原因だったの

 だが、 主催する方は嫌だっただろうと思う。いいかげんだと思われても仕方がない。 

○1%の人になり、1%の人とつながる 

 99%の人たちは比較と競争を旨として生きている。何かを手に入れようとがんばって 

 生きるのが人生だと思っている。

 でも1%の人は「すでにあるものを幸せに思って」「すべてを受け入れて」いる。

 この1%の人になって1%の人とつながることが目標であり、幸せなのだ。めざす所

 はそこなんだと、この本を読んで納得した。

 利害関係でつながっている人たちをうらやむこともあったけれど、むしろそういう

 つながりは不要だったのだと今は思う。

 

行動すること

①おもしろがってやる

 すぐに深刻になってしまう。苦しんで前に進もうとする。すぐに疲れる。の3点セット

 が私だ。そしてうまく行かないことを受け入れられず苦しむ。

 こういうのを全部止めよう。

②最終的な目標に即トライする

 とにかくなんでもやってしまう。

③プチ天照になる

④ありがとう参り(3分間ありがとうございますと言う)

⑤水エンジン

⑥好きなことを続ける

 

 

 

角川俳句を読む 2025年12月号 「好み、信じ、楽しむ」にインスパイアされた

 

去年の号だが、まだまとめてないので、まとめておく。

○当月の「日本の鳥たち」は、「山翡翠」

翡翠はおりおりに見かけることがあるが、ヤマセミは見たことがない。見たいな。

山間の渓流に暮らすヤマセミ、カワセミの仲間ではあるがずっと大きくハトほどのサイズだそうだ。色も白黒のモノトーンだと書かれている。見たい!

写真は枝にとまってじっと見つめている。獲物を探しているのだ。長めのくちばし、逆立った頭頂の羽毛がりりしい。キュンキュン!

 

小林秀雄の眼と俳句第21回 好み、信じ、楽しむ   青木亮人

角川俳句は表紙の左上に「好み、信じ、楽しむ」と掲げられていることを初めて認識した。そしてこれは角川俳句の標語ではなく、論語の言葉であるらしい。

俳句、というか、すべての人が物がものに打ち込む姿がここにある。

「俳句をただ好み、一途に信じ、無類に楽しむことを、どれほどの人が感得しているだろう。

ほんとにそう思う。自分の例を引くのはおこがましいかもしれないが、ほんとうは私はそうだった。それが句会で揉まれるうちに自我の拡張のようになってしまっていた。ただ楽しくてやってる私を許さない雰囲気があった。何かに応募して入賞すれば誹り、落選するとさげすむ。関係ないと突っぱねる強さが私にはなくて、退会した。退会しなければ俳句を続けられなかった。(単に好かれていなかっただけかも)

宣長にとって歌や学問は俗世で成功を願う欲ではなく、まだ見ぬ「己れ」に遭遇する無私の情に他ならなかった。

執心ともいえる一途さで「之ヲ好ミ、之ヲ信ジ、且ツ之ヲ楽シム」ことを続けた

この一文に出会えて良かった。これさえあればいいのだと思う。

先日松山の「子規堂」を訪れた。松山へ行くのだからと読み返していた『坂の上の雲』に描かれている子規の姿がまさにこれだと思う。

昨年の「文藝春秋 新年号」に夏井いつき先生が書かれていた「正岡子規 よもだのエネルギー球」の「よもだ」もこれではないか。「よもだ」は松山の方言。「軽快で、無邪気で、激烈で、ぬけぬけと明るい」。

俳人になろうと思った次第。NHK俳句になかなか入選しないのに熱心に続ける私を嗤う人も哀れむ人もいるけれど関係ない。私にはこの一文があればいい。

 

近代俳人列伝 第二十一回 加藤楸邨    岩井英雅

加藤楸邨は明治38年に東京で生まれた。中学校に通うころ父が病床につき生活は困窮、高校への進学を諦める。教員として一家の生活を支える中、先輩教員の誘いで俳句を始めた楸邨は秋桜子に接するようになってから熱心に取り組み始める。

自己の追求がそのまま俳句の追求 

新しい人間の力を呼び起こすようなものでなくてはならぬと信ずる

把握と表現が一枚になるためには、真実感合といふ態度に徹する外ないと、私は考へてゐる。(中略)自然そのものの真実に感合しなくてはならない。

このところ楸邨の俳句にとても惹かれている。

雉子鳴けりほとほと疲れ飯食ふに

蟇誰かものいへ声かぎり

百代の過客しんがりに猫の子も

最上川につつこみ青菜振り洗ふ

どれもどれも心にしんと来る句ばかりだ。深刻ではない。何というか、どこかにユーモアがある。

久保田月鈴子の「楸邨好き」という一文が引用されている。

楸邨はそれがどんなつまらない意見でも、それを持つ人が真剣であれば誰よりも真面目に相手になり、一緒に考えようとした。

別のページだが今井聖が楸邨を語っていて、

僕の師楸邨は観念の大切さを説いたが、観念は必ず見えるものを一度通してこそリアリティを持ち「詩」として有効になるという創作の順序を生涯崩すことはなかった。

楸邨は平成五年七月三日、88歳で亡くなったそうだ。

頑張れば間に合ったのに! と思う。一目だけでも生きている姿に接したかった。

 

○書き抜いた俳句

摩天楼より新緑がパセリほど        鷹羽狩行

水の地球すこしはなれて春の月       正木ゆう子

灼け線路ぎゅつと束ねて大宮駅       正木ゆう子

見れば常に流れ北上川白夜         正木ゆう子

カステラの箱の丈夫や小鳥くる       千野千佳

埼玉の富士うつくしや年の市        千野千佳

伏線のように手袋落ちている        三原(おーいお茶大賞)

妻逝きぬ天は繰り出す青嵐         斎藤夏風

白壁の秋日一瞬かげりたる         宇多喜代子

同じ名の一号二号かぶと虫         此村奈積

交番に父がゐるらし夏の月         山内(令和俳壇)

 

○書き抜いた句の感想

 水の地球~    宇宙にぽっかりと浮かんでいる地球と月が目に浮かぶ

 灼け線路~    高所から見た句だと思う。基幹駅の様、こう詠むのか!

 伏線のように~  おーいお茶大賞、すごいな。

 同じ名の~    「一号二号」がとてもカブトムシっぽい。