トマト丸 北へ!

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不思議猫・不思議漫画家の生活が楽しい『よん&むー』がめっちゃおもしろかった!

作者はホラー漫画家だそうだ。

婚約者A子の要望で猫を飼うことになった漫画家J。A子の実家で飼われていた「呪い顔のよん」と売れ残っていた子猫の「むー」だ。むーはノルウェージャンフォレストキャットという外国産で、器量よし。

「よん」はA子の実家で4番目に飼い始めた猫だから、よん。「むー」は六番目の猫だから。命名の仕方もおもしろい。そういう命名法が良く似合うA子のキャラなのだ。この人が私はとっても好き。

ホラー漫画家っぽい筆遣いなのだが、猫の可愛さ最高!の漫画だ。

よんのベストショットは、P62上の下半身を横から見た画。隙間に上半身を入れて、お尻としっぽだけ見えてるところがめっちゃ可愛い!

むーのベストショットはP9の母猫とのツーショット。もらわれてくる直前のものだ。

二匹そろったのは、P108の中段。仕事をする漫画家の椅子の足の所に体を入れてくつろいでいるところ。これは、ちょっとでも漫画家が椅子を動かしたら猫が椅子の足に轢かれるという危険な場面。漫画家の愛情あふれる気遣いの場面でもある。

所どころのコラム「お尋ね申すJ先生!」も楽しい。

「呪い顔(の猫)」「食べちゃうぞーっ」「チュッチュ」などのおどろおどろしい(?)謎が次々と解明されていく猫愛あふれる作品なのである。

これも夏井先生のユーチューブでローゼンさんが紹介していたもの。すてきな人たちが紹介する本は間違いないってこと。