シリアルキラーのキャリー・グレセンが、ケイに再び魔の手を伸ばす。しかしキャリーの標的はケイ自身ではなく、意表を衝くある人物だった。
苦しい仕事を終えてやっと我が家にたどり着いたケイ・スカーペッタを待ち受けていたのは、彼女の家族たちだけでなく、恐ろしい人物だった。キャリーはケイの親しい人物、大切な人間すべてを葬り去ろうとしているかのようだ。しかし真の目的がもう一つ隠されている。
ケイは遂に自らキャリーを倒す。しかしその後に突き付けられたのは、驚くべき陰惨な事実だった。
子供と言うのは、大多数の人にとって大きな意味を持つ。血のつながりというものは、どうしようもないものだ。だから、女は母になることによって、その子の父親に対する立場が格段に強くなることが多いのだ。
ラストがすごい。
でも、そこに至るまでが長い。
暗く、猜疑心と暴力に満ちている世界にケイは住んでいる。その描写がえんえん続き、ちょっと疲れた。