トマト丸 北へ!

本と映画、日々の雑感、そしてすべての気の弱い人たちへのエールを

NHK俳句テキスト2024年1月号からピックアップ

五味太郎さんの表紙が素敵。カレンダーもついていて、めっちゃうれしい。

『きいろいのはちょうちょ』とか、ぼろぼろになるまで親子で楽しんだもの。

②巻頭名句鑑賞 池田澄子

 毎月スクラップしている。解説の文章がかろやかでふわっとしている。この人の言葉の使い方、ほんとにすてき。俳句もいいけれど散文も。

 真中に富士聳えけり国の春   伊藤松宇

 青空に詰まる空気や達磨市   小川軽舟

 お茶の間やラヂオの上の鏡餅  星野立子

 云うなれば龍宮日和藪柑子   高野ムツオ

 左義長や武器という武器焼いてしまえ  金子兜太

③わたしの第一句集『光まみれの蜂』神野紗希

 彼女の高校一年の夏。放送部の取材で行った俳句甲子園で見た一句に「わたしのことだ」と思い、「私の生きる今を表現できる詩型」だと直感する。

 それから彼女は校内に張り紙ををして参加者を募り俳句甲子園へ。夏井いつきさん宅の句会へも通う。

「俳句のある方へ、俳句のある方へ。偶然に導かれ、惹かれるままに歩いてきて、いつの間にか今がある。」って、かっこよすぎる! 

私は何を俳句だと思うか、どんな俳句を書きたいか。考えて、選んで、信じて、掘り進む力が俳人を作るのだと知った。

 飛魚のいそうな書庫を施錠する

 黒板にDo your best ぼたん雪

 桃咲いて骨光りあう土の中

 みんなよくはたらく桜どんどん散る

④紙上添削教室 鴇田智哉

 「視点をずらす」 わかりやすく、参考になった。

五味太郎さんと俳句

 俳人でもあるんだとはじめて知った。

 振りむけばおくれてきたるゴリラかな