最近、斎藤一人さんのユーチューブをイヤホンで聴いている。短い話、長い話、いろいろあるがその時々に上がって来たものを選ばずに聴く。不思議にそのときの自分にぴったり来て腑に落ちることが話される。朝の用事をしながら聴くことが多い。時々メモを取ったりもする。これがめっちゃいいのである。
また、草薙龍瞬著『反応しない練習』(キンドル版)も読んだ。
どちらもノートやメモに書き留めて考え、自分なりに取り入れて実行している。そんな風にして考えたこの「『it』に集中する手順」が割合にうまく行っている。
私はどんくさい。ぐずぐずして中々行動できない。何もしないうちに時間がどんどん経ち、不安がつのってくるし、自分はあかんとの思いに押しつぶされてますます動けない。たまに得体の知れないエネルギーが湧いて来て何かやっても、たいてい失敗して落ち込み、そこでまた固まってしまうということになる。
そんな私に効いたのが一人さんの言葉「地球は行動の星だから、行動しないと何も始まらないよ」だった。行動すると十中八、九はうまく行かない。そこで学び、やり方を変える。その学びが人生の目的なんだよ、と。失敗してもいいし、失敗もしないことこそがほんとうの失敗なのだと。
しかし長い間ぐずぐずしていた私には、何かを始めることが難しかった。意地悪な人たちに言われたことなどを次々思い出してしまう。過去の失敗がよみがえってくる。恥をかくことが怖い。何もしなければ恥もかかないと思ってしまう。また、「このままではダメだ」との思いが強く湧いてきて、さらに自分を押しつぶしてしまうのだった。
まず一歩が踏み出せない。エネルギーレベルが低い。エネルギーがすぐに枯渇する。これをなんとかしたい。
一人さんのテープを聴いたり、『反応しない練習』を読んだりしてさらに考えた。
それが、これ。
「IT」に集中する手順
⑴目を閉じる。(外界からの情報をいったん遮断する)
⑵内なる反応をリセットする。
具体的には「どんな状態もあってよし」「このままで大丈夫」「自分を許します」と自分に言う。(「こんな状態じゃいけない!」「こんなことではだめだ!」「今しなければ大変なことになる」など負の感情に駆られて始めた行動、努力が善い実を結ぶことはない。たとえ一時はうまく行っても必ず新しい苦を生むことになる。)
⑶気持ちが落ち着いたら、自分はどうなりたいのか、考える。そのイメージをくっきりと思い浮かべる。
そのために今できることは何か、具体的に挙げて行く。
⑶目の前の作業に取り組む。
スタートする瞬間がいちばんエネルギーを必要とする。静止状態から動き出すときの摩擦力がいちばん強い(昔こんなことを学校で教わった気がします)。なので、
①最初のハードルを低くする。「2分間でいいからとりあえずやろう」「1分やったら止めてもいい」「とりかかるだけ」、などなど。
②「始める!」と自分に宣言する。勢いをつけるということ。
⑷2分できたら、すかさず自分をほめる。「よくやった!」「できたね!」[OK!」
過去周囲にいた人間の冷笑の記憶「その程度で喜ぶ?」などは強く追い払う。
⑷行けるところまで行く。
集中力がダウンしてきたら、また⑴から始める。ほかのことを始めても良い。
このプロセスに充足し、プロセスそのものに納得できれば心が軽くなり、他人の目も気にならず、集中できるようになる(はず)。