2001年 アメリカ映画 コメディ
監督 ロバート・ルケティック
主演 リース・ウィザースプーン
大学でファッション販促を専攻するエル・ウッズは金髪のキュートな美女。オシャレと社交が大好き。女性社交クラブの会長であり、成績もオールAと優秀だ。
ボーイフレンドのワーナーは代々上院議員という政治家一家に育ち、ハーバードのロースクールを目指している。もちろんハンサムで育ちがいい。
エルはワーナーにプロポーズされると信じてうきうきと出かけるが、持ち出されたのは別れ話だった。
理由は「ブロンドは政治家の妻には向かない」というもの。
ワーナーの望む「政治家の妻」は知的でまじめなイメージ。ブロンドの女性には肉体的魅力に反比例して知性が乏しいという先入観を持っていた。
落ち込むエルだったが、ワーナーに認めてもらうために一念発起して自分もハーバードのロースクールに入学する。
ところがワーナーはすでに上流階級でまじめな黒髪の美女と婚約していた。彼女の指に燦然と輝く六カラットのダイヤモンドを惨めな気持ちで見せつけられるエル。
落ち込んだときは「ヘアケアとネイル」と決めているエルは、偶然飛び込んだ店でネイリストのポーレットと知り合い、「取り返すのよ!」と励まされる。ポーレットもまた長年付き合った男に追い出された身の上だった。
そこからエルの逆転劇が始まる。
このエルの生き方が斎藤一人さんの教えにぴったり適合していると思った。
①女は花だから、花として生きろ
これは異性の観賞用になれと言っているのではなく、美しくなりたいというのが女の
本性だからそれに従って行くと幸せだよということだ。
エルは女子力抜群で生来の美貌に磨きをかけることを怠らない。キラキラとピンクに
囲まれて生きている。
②明るく生きて人に親切
エルは自分が絶望しているときであってもポーレットの話を聴き、同情する。
頭は良いがさえない外見の同級生男子が女の子をナンパしようとして酷い扱いを受
けているのを見た時はすかさず手を差し伸べた。気の利いたやり方でとてもクール。
そしてめっちゃ明るい。
だからハーバードの前の大学でも周り中から愛され、大人気だったし、多くの人が
彼女を応援したくなるのだ。
③義理と人情
裁判に負けてしまうかもしれなくても、依頼人の秘密は守る。教授に逆らってまで
仁義を通すのだ。
この映画に関して外見に惑わされない、自分の本質に自信を持つ、などのコンセプトが取りざたされていたが、私がいちばん感じたのは「外見は大事」ということだった。自分らしく生きることと「花として生きること」は矛盾しない。
そして「明るく生きて人に親切」がだいじ。
印象に残ったセリフ
「ゲス男に負けて逃げるの? もっと根性があるかと」(ストロムウェル教授)
おまけ
この映画のレビューを宇垣美里さんが書いていたが、文章うまいなと思った。わたしとは切り口が違うけれど、入ってくる。日本の社会では結婚した時「○○の妻です」と名乗るような女子アナがおじ様たちに好かれるようだが、負けないでがんがん行ってほしいと思う。