non-noの企画で、ももこさんの希望を聞いて計画を立てガイドさんが付いて案内してくれるという羨ましい旅だ。スペイン、イタリア、バリ島、アメリカ西海岸、フランスはパリ、オランダ、ハワイ。
スペインはのっけから行ったことのある場所で、ももこさんも同じ場所に! と思うとなにかうれしい。
一番面白かったのはピエール・ラニエの時計を求めてパリを歩いた話で、やはり目的があると旅は盛り上がるのだと思った。あるだけみんな買うという大人買いも、ももこさんならではだ。
うみのさかなさんとも、このころは仲が良かったんだなと思う。
行ってみたいのはUSA。いろいろ批判はあるが昭和の人間はやはりアメリカへのあこがれを持っているのだ。ももこさんも、アメリカのいい所を書いているのでほっとした。問題点や暗部をも含めて、私にとってはやはり魅力のある国だ。
この本は旅行記というよりエッセイであり、何を書いてもお茶の間の雰囲気が漂うのが、ももこさんの本の良い所だ。どれも上質の読み物で、当たり外れがない。