近藤康太郎著『三行で撃つ』を読み、1人称を変えてみようと思い立った。今以降、わたしは「あたし」と自称する。
「一人称を変えると世界観が変わります」とあった。なんか、おもしろそう。
いちばん無難なのはやはり「わたし」だとは思うが、思い切って違う自分になってみようと。
「わたし」の次に適切なのは「わたくし」。漢字で書けば「私=わたし」も「私=わたくし」も同じだが、自分の中の意識を変えるために、原節子風に「わたくし」としてみるのもいいかも知れない。ただ、冒険感がない。
ちょっとはすっぱに「あたし」ではどうだろう、と。
江戸の雰囲気。「あっし」に近い感じで。漢字は同じく「私」で、くだけた感じの言い方だと広辞苑にある。
「あたし」のイメージは、江戸のいなせなお姉さん。「いなせ」は若者(男)に言うことばだと思うがお姉さん(おばあさん)に使って見てもいいだろう。そうでなければ、バリキャリの明るい女の子的な。
どうせ、「おもしろきことも無き世をおもしろく」するための方便だ。
今月のあたしは、「あたし」で行こう。