トマト丸 北へ!

本と映画、日々の雑感、そしてすべての気の弱い人たちへのエールを

宮部みゆき『レベル7』

 

失踪した女子高生。目覚めると記憶を失っており、しかも見知らぬ同士が同じベッドに横たわっていた若い男女。過労死で夫を亡くした女性が淡いかかわりを持っていた女子高生を探して動き出す。

様々な謎が錯綜し、ある程度まで進むと別の話が始まる。その話が進行するとまた元の話に戻って進行していく。そうやってしだいにすべてが収束し、おぞましい謎が明らかになっていくのだ。

めっちゃおもしろい。このところ宮部みゆきの本をがんがん読んでいて、無尽蔵にあるみたいで安心していたのだが、さすがに読みつくしそうな勢いになってきた。でも、まだある。そして次の作品も出るだろう。まだまだだいじょうぶ。人生は続くし、宮部作品も。