トマト丸 北へ!

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『決めるだけ』(奥井まや著) <決める順番>がだいじ!

 

「決める」と決めた通りの人生になる。

そのとき、「決める順番」がたいせつだ。

その順番は

1.セルフイメージ

2.脳内設定

3.願い

 

思い描いたことが現実になるとしても、「セルフイメージ」が漠然としていたりネガティブなものだったりすると、クリアに思い描くことができない。自分がほんとうに望んでいることなのかどうかもあいまいだったりする。

そんなことでは現実を引き寄せられない。

1.セルフイメージとは、自分を何者として扱うか、ということ。たとえば自分にキャッチフレーズを付けるとしたら?

「か弱い女」「かわいい」「たよりない」などのセルフイメージのまま「お金持ちになる」などの願いをインプットしても実現はむつかしいだろう。「玉の輿」をねらうにしても、金持ちに選ばれる女性になろうしたら表面はともかく内側で相当の努力と根性が必要だろう。

自分が自分をどう取り扱っているかが現実に反映される。

2.脳内世界はどういう設定になっているか。自分に都合の良い設定にする。

「すべては運命で決まっている」「幸せになれるのはほんの一握りの人間」「夢はかなわない」というような設定では、思い通りのことは起こらない。

「きっと良い方へことは運ぶ」「どうせ最後はうまく行く」という設定にする。

今までのことを「これで良かった」「これがあるから今こうしていられる」と「結果オーライ」とする。

これはもうただなので、決め放題なのだ。

脳内の設定が現実に反映される。

3.「願い」を決める。

ほんとうに自分はそれを望んでいるのか?

例えば20代後半の私は「結婚しなければ」と思い「結婚したい」と願っていた。それほど好きでもない人と付き合ったし、お見合いも何度も繰り返した。それなのに数少ない私でもいいと言う人がやっと現れると速攻断っていた。

ほんとは結婚したくなかったのだ。

自分のほんとうの気持に気づくことはむつかしい。

人生も後半生にさしかかり、いろいろな経験を積んではじめて、自分はこんな人間だったのだと気付く。なんかほんと、間違ってた。したくもない趣味や出来もしない向いてもいない仕事にトライして結局うまく行かないことが多かった。

「願いを決める」とは、自分がほんとうに望んでいることに気づくことだ。

「これができたらかっこいいな」ではなく、毎日続けても嫌にならないことが、気が付いたらやってしまっていることが「ほんとうにしたいこと」なのだ。

 

1.~3.にすべて共通することとして、「人生はすべて自分の都合のいいように決めていい」という最重要事項がある。

これがわかって実行できる人間が「大人」なのではないか。

この本を読んで、自分は依頼心が強く不安で、「他人軸」で物事を決めてきたのだと気付いた。

「決める順番がだいじ」はとても説得力があった。