トマト丸 北へ!

本と映画、日々の雑感、そしてすべての気の弱い人たちへのエールを

「道の駅やちよ」に白鳥がいた

f:id:tomatomaru4gou:20210521060029j:plain

「道の駅やちよ」にいた白鳥

千葉県八千代市の「道の駅やちよ」で川べりを散歩しているとき、二羽の白鳥に出会った。

「道の駅やちよ」は、新川というわりと大きな川の川沿いにある。新川は、印旛沼の水を東京湾へ流すための印旛放水路の一部だ。印旛沼、新川、花見川と続き、幕張海浜公園近くの美浜大橋で東京湾に注ぐ。

この白鳥だが、印旛沼付近の田んぼの中に白鳥が集まる場所があるのでそこからやってきたのではないかと思う。いわば流れ者である。なんとなく、そんな風情がある。西部劇に出てくる悪の二人組的な。

間近に見る白鳥は思ったより大きく、柴犬の3倍くらいのでかさ。嘴が黒く汚れ、羽根もあまりきれいではない。人に慣れているのか近づいても全く逃げるそぶりを見せずゆうゆうと草の間を歩いている。おばさんが餌をやっている。係の人とかそういう感じではなく、たぶん、どこにでも出現するエサやりおばさんと思う。前の鳥がくわえているのがそれだ。うちの犬が寄って行こうとすると、「シューっ」と威嚇のような声をたてた。大きさと言い、不敵なたたずまいと言い、どう猛さを感じてしまう。早々に退散。

それにしても白鳥はもう北へ帰る時期なのではないか。いったいどうするつもりなのだろう。はるばる北へ旅するのが嫌になったのか。しかし夏になったら暑さに参るのではないかと心配だ。「だからあのとき帰ろうと言ったじゃないの!」「いや、おまえが餌に惹かれてぐずぐずしているから」とか、けんかになるのではないだろうか。

「道の駅やちよ」は野菜や花を売っている棟と、橋でつながった対岸に体験棟などがあり、レストランも併設。いつも家族連れでにぎわっている。春の新川千本桜は有名だ。白鳥も新たな名物になるのかな。