「超」勉強力 プレジデント社
斉藤孝さん、中野信子さん、山口真由さんの勉強の仕方についての提言。それぞれおもしろく、参考になった。
斎藤孝さん
P8 活力ある人間は、ネガティブな状況も刺激にする
「今日からみなさんは人質です」で語られた、辛い出来事を「明日の活力に変える」ということばと同じだと思う。辛い出来事は「自分の価値観を確かめるいいタイミングになる」し、怒りもポジティブに活用することが可能なのだ。「どんな状況にも屈せず、自分で楽しみながら『なんとかする』(p64)」
これから老いが進み色々なことが不自由になる中でどう生きるか。学び続けることが
楽しさにつながると思う。
p42 1年ごとに学びのテーマを決める 1年という期間(締め切り)と学びの
テーマを決める
これはやってみようと思った。漫然と読書するのもいいが、テーマを決めたほうが学びが深そうだ。「20冊読んだら誰でも専門家になれる(p58)」ともある。「俳句」というような広い括りでなく、小澤實の俳句というように、なるべく狭く深くニッチなところをねらうのがいいのではないだろうか。今年は残り後半年。ひとつテーマを決めよう。これは楽しみ。
中野信子さん
p74 力のあるマイノリティになる
倍返しできる実力があればマイノリティでも虐められないが、それができないと(私のように)行く先々でいじめられる破目になる。なぜなら、中野さんが書いておられるとおり、「やり返される心配が無いから」だ。ここには虐められない方法として「自分の基準を持ち、自分の頭で考える」が示されている。そして「自分の基準を作る営みこそが<学び>」だと。虐め返したいとは思わないが、他人に影響されず淡々と我が道を行く強さを持ちたい。
山口真由さん
p180 自分だけは、努力した自分を否定しない。自分を否定した瞬間、前に進む力を失う。
この人はひとり努力を重ねる孤独な時間を積み重ねて来たのだと思う。この言葉は彼女の努力の軌跡を表している気がする。
自分を否定することは弱い自分を許し、ラクに生きることだ。私はすぐへこたれる。自分で自分を「カッコ悪い」「なんて惨め!」「死んだ方がまし」と貶める。それは自分に厳しい姿勢とかではなく、甘やかし、失速し、へたりこむ自分を正当化することかもしれない。
今をときめくこの3人の提言、叱咤激励、とても参考になった。