トマト丸 北へ!

本と映画、日々の雑感、そしてすべての気の弱い人たちへのエールを

「楽しい人」は「楽しいことを考えている人」

写真を撮られるのが苦手。カメラを向けられるととたんに顔がこわばってしまう。

そもそも笑顔が苦手。

「笑顔がだいじ」と聞いて笑顔を心掛けるのだが、不自然きわまりない表情になってしまう。他人がつりこまれるような笑顔なんか無理だ。

斉藤一人さんの言葉ばかり引くようだが、あるとき「俺はいつも楽しいことを考えている」「不届き不埒なことを考えている」という下りを読んで、「そうか!」と膝をたたいた。

自分で自分を笑顔にするようなことを考えるのか!

よく「楽しいから笑顔になるのではなく、笑顔だから楽しいのだ」と言われるが、私の場合、「無理にでも笑顔を作る」ができない。私の性格では無理なのだ。

でも、「自分を楽しくすることを考える」ならできる。

佐藤愛子さんの文章に「笑わんとこ思うても笑うてしまう」というのがあったが、そういうことを考えればいいのだ。ちなみに愛子さんによれば、男という生き物はエッチなことを考えると「笑わんとこ思うても笑うてしまう」らしい。なんとなくわかる。

私はどうだろう? 

ふっとおかしくなることは、若いとき、「男を惑わす悪魔のような女ですね!」と言われたことだ。

容姿も性格も地味~な、まったくモテない女だったのだが、それを言った男は私に惹かれているようだった。妻も子もあるくせにこういう持てない女なら誘いを断るまいとかかってきたところをぴしゃりとやられて怒ったのだ。美人なら慣れているからやんわり返せるのだろうが、ブスは直球で打ち返して恥をかかせてしまう。だが本気で怒っていたその表情を思い出すと笑える。聞いていた人たちが爆笑したことも楽しい思い出だ。

他には飼っていた犬たちの思い出。涙も出るが、可愛さにやっぱり微笑んでしまう。また、会おうね。

読みかけの本。五時を過ぎたらお湯割りを片手にモバイルをスタンドに立てて読むのが楽しみ! 60年代のポップスを聴きながら散歩する。チーズとワインで「メンタリスト」を観る。

書いてると頬が緩んでくる。あとはおかしいことを考えつければいいな。