トマト丸 北へ!

本と映画、日々の雑感、そしてすべての気の弱い人たちへのエールを

『世界でバカにされる日本人』を読んで身につまされた

 

 要するにもう日本はすでに先進国でもなければメジャーな国でもないということだ。なんか、句会における自分の立ち位置と似てる気がする。

一時は若手(!?)としてちょっとは注目されていたけれど、結局実力をつけるには至らず、後から後から参入してくる人たちに押され気味。スローモーションの画面のようにゆっくりと追いつかれ、追い越されつつある。えっ、そんなはずないのにと思いつつ、あまり周囲を見ないよう気をつけて、いいんだ私は私だと自分に言い聞かせて、なんら有効な努力や挑戦をすることなくズルズル衰退していく、といった。俳句だけでなく、人生全般の感じでもある。

日本という国については手のつけようがないが、句会に限ることなく自分の人生の舵は少しでも前向きな方向へと切りたいと思う。

「第5章新時代の日本人になるために」から、自分が取り入れられそうなことをいくつか書き抜いてみる。

①他人と自分は違う。期待しなければ絶望もない。細かい人間関係で、もう悩まない。

②自信を持って行動する。このやり方は私にはむつかしいが、自分にあまり意地悪な言葉をかけないようにしよう。「死んだほうがまし!」などとつぶやかない。できるだけ自分にポジティブな言葉を聞かせてあげる。

③感性をみがく。好奇心や探求心を持っているのが自分の長所だと思う。それを押さえつけず自由に感じ、発信したい。

この本を読んで、日本も世界からバカにされているけれど、他の国もそれぞれバカにし合っているだと分かった。「スゴイ!」と得意になるのも、ダメだとへこたれるのも、違っている。よその国を見下すのは違うし、ことさらに自国を卑下するのも間違っている。資源が少なく人間の数も減っていく日本は、独自の文化を発信していくしかない。それが出来る伝統と基礎学力を持つ国だと谷本さんも言っている。