ホラー映画のあらすじを読んだ。ホラーは好きだけれど絶望の中で終わるのは絶対にいやなので、ホラーに関しては、感情移入しないで見れるか、そうでなければ誰かが勝ち残る展開になっていることを確かめてから観るという邪道を歩んでいる。
読んだのは「人肉○○」というスプラッタームービーのあらすじ。あらすじすら最後までは読めなかった。怖い怖い。こんな怖いことを考える人がいることに絶望し、3時間くらい落ち込んでいた。もしこんな破目になったら、どうすればいい?
で、思ったのが、私には「書く」があるということだった。必ず生き延びてブログに書こうと思うことでようやく元気を取り戻したのである。アウトプットがあれば大抵のことは耐えられる(かもしれない)。アウトプットで生き延びるということだ。
「読む』「聞く」がインプットで、「話す」「書く」「行動する」がアウトプット。著者は「現実はアウトプットでしか変わらない」と言う。その割合は3対7が良いそうだ。圧倒的にアウトプット重視なのだ。
chaputer1「アウトプットの基本法則」にはアウトプットの大切さが目からウロコの明晰さで説明されている。
これを読んで、ほんとに自分は漫然と生きてきたなあと慨嘆。というか、本来書くことが大好きなのに今まで何を遠慮していたのだろうと思う。何のためにブレーキをかけていたのか、自分でも意味不明だ。
たぶん「書く人」は才能のある人、頭のいい人で私なんかがものを書いちゃいけないと思っていた。日記すら書くそばから破り捨てていた。
もう一つの思い込みとしてブスは恋しちゃいけないというのがあって、別に何の問題もないのに片思いと言う状況に固執していた。恋は今となっては手遅れだが、書くのは年齢制限なしで良かった!
「人生が楽しく、豊かなものに変わっていく」アウトプットをこれから意識してやっていこうと思った。
chaputer2の「伝わる話し方」も気づきの多い章だ。私は人見知りが強く、言葉を飲み込んでしまったり逆に棒切れをぶつけるみたいにガンガンと強く話し過ぎてしまったりする。コミュニケーションの取り方がとても不自由な人なのだ。もちろん人の「目を見て話す」は大の苦手。
p51の「アイコンタクト4つのコツ」がとても親切な記述でわかりやすかった。
⑴目の間を見る
⑵だいじなところだけ、1秒見る
⑶目で伝える
⑷話を聞くとき、目を見る
1回1秒の「チラ見」でいいというところがハードル低くて出来そうな気がする所以だ。
p58 「雑談は内容より回数の方が重要」にもほっとした。とりあえず話題はなんでもいい。短くていい。
こういう風に言ってもらえるとほんとに気がラクになる。
chaputer3の「書き方」の項もとても具体的で参考になる。
「本に書き込む」「1冊の本から3つの気づき」には、なるほどと思った。
私はよくノートを取っていて、(本に書き込むのは年齢的にハードルが高い)ここぞというところを書き抜く。実際はあれもこれもになってしまってほとんど書き写してしまったりするのだが、結局頭に残らないしノートを見返すこともない。そうか、気づきは3つでいいのか!!!
「気づきを3つ」だけでなく「to do も3つ」とある。実際に行動が変わらなければ気づきも定着しない。そこまでやって始めて読書が身になるのだと思った。
また「第1稿はすばやく仕上げる」もだいじなことだ。まず「30点の完成品を仕上げ、それを磨き上げる」。
私の場合、最初の5行くらいを書き直し書き直ししている間に何もかも嫌になって尻切れトンボになってしまった文章の残骸がリヤカー(古いねえ!)2台分くらいある。まず最後まで書き上げることがだいじなんだな。
だらだらと時間をかけないこともだいじだ。1つのテーマは「15分でアウトプットする」。ちょこっと書いて、書きかけで置いておく。いつまでたっても書き終わらない。そうでなく、自分で締め切るのだ。でないと何一つ完成できないうちに人生が終わってしまいそうだ。(実際、もう終わりかけている。)
この本を読んだのは、私にとってタイムリーだった。たくさんラインも引いたし、ノートに書き抜きもした。具体的な工夫だけでなく、アウトプットへの意欲が湧く、勇気づけられる本だ。またしばらくしたら読み直そうと思う。