トマト丸 北へ!

本と映画、日々の雑感、そしてすべての気の弱い人たちへのエールを

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ある日の「家ついて行っていいですか」

元その筋の男の人と元エリートの女の人二人の生活。 いろいろあったけれど、お互いに敬意を持ち、大切に思い、助け合って暮らし、小さな部屋に寄り添って眠る。 二年の服役の間に二、三回面会に行ったという妻。インタビュアーは少ないと思ったようだが、そ…

西所沢手打ちそば「久呂無木」

「くろむぎ(黒麦)」とは蕎麦の異名らしい。 いつも行ける場所ではないので、久しぶりに訪れ西所沢の駅を出て右に折れ交差点を渡り左に折れて歩きながら「もしかしたら今日は定休日だったのでは」とどきどきし、暖簾が出ているのが見えるとうれしくてにんま…

「7RULES」 フジテレビ 3月24日火曜日 11時~

今回は富永愛さんの7RULES。 富永愛さん、前から良いと思っていたが、「グランメゾン東京」で惚れ直した。 ほんとにかっこいい。足が長くてスタイルがいいのはもちろんだが、顔もとても好き。可愛さと媚を排除しているところが魅力的だ。 彼女の7ルールは…

『サウスポイント』 よしもとばなな 中公文庫

子どものころ「一度だけ夜逃げ」をしたことのあるテトラは、アナーキーなママとその愛人との不安定な生活から早々に独立してキルト作家として生計を立てるようになる。 夜逃げのときママはテトラに「し残したことはない?」と訊いてくれた。小学生のテトラは…

奈可嶋ランチ(東京駅黒塀横丁)

奈可嶋ランチ 美味しいものを食べると、人生を切り開いて行こうという気分になれる。 鮪は中トロと赤身。フライは海老、鯵、茄子。付け合わせもご飯も味噌汁も漬物も美味。

「ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー」 ブレイディみかこ 新潮社

「世界一受けたい授業」を見てこの本に興味を持ち、書店で手に取った。「はじめに」を読んで、持ち帰ってじっくり読みたくなり、購入。 「おめえちょっとアンプの音量を落としてくれねえか」 「私の配偶者」のことばが、たぶん元は英語なんだろうが、ベラン…

「すべての始まり」 吉本ばなな 幻冬舎

WEBマガジン「note」の連載が書籍化されたもの。 帯にも書かれている 私が人生の舵を持つ。私から光を発信する。 なるべく人々の心を忙しくして時間を奪って、深く考えないようにというシステムの中で私たちは育てられている。 たったひとつ抵抗する術は…

志らく頑張れ

立川志らくを応援しているのは、談志の思い出のためと、私のポリシーから。 談志が好きだった。志らくはほんとはそう好きでもないけれど、談志を好き、という共通点があると思っている。談志の残り香を微かにでも残存させているのは、弟子の中で彼一人だ。そ…

東京駅黒塀横丁「奈可嶋」

東京駅のこのあたりにはあまり来ないのだが、先日ちょっとしたお祝いの食事に訪れた「奈可嶋」。魚問屋の系列だけあって、いいお刺身、そしてその他の物もみなうまかった。 食べたのは、刺身盛り合わせ、クレソンと海老のサラダ、うにクリームコロッケ、イカ…

『デッドエンドの思い出』 よしもとばなな 文藝春秋

五つのラブストーリー。 「幽霊の家」は、岩倉君とせっちゃんの恋の物語。 岩倉君は「この町ではかなり有名なロールケーキ店の一人息子」であり、せっちゃんは「隣町にあるそこそこ有名な洋食屋の娘。 せっちゃんは、まじめで堅実な生活を送り、後継ぎになる…

東京駅の手打ち蕎麦の店で

東京駅の手打ち蕎麦の店で昼食をとった。 食べログに載っているお店ではあるが、あまりにもすべてが普通だった。 普通に美味しいし、接客も普通だし、店のしつらえも如何にもという感じ。お腹を充たすというだけの場所としてはいいのだと思う。 ただ、何も「…

『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』 KEMIO  kadokawa

気持ちがふさいで来たので、景気づけにまた読んでみた。 たぶん孫くらいの感覚の差があるけれど、なぜかどこか、しっくりくるものがある。 なんというか、言葉の使い方が心地よい。潔さを感じる。 この本、年寄こそ読むべきだと思う。なぜなら、ウチらのほう…