トマト丸 北へ!

本と映画、日々の雑感、そしてすべての気の弱い人たちへのエールを

「ファーストラブ」ー男前な3人が少女の闇を開く

監督 堤幸彦 脚本 浅野妙子 原作 島本理生 ファーストラヴ 豪華版 [DVD] 北川景子 Amazon 父を殺したと自首した少女、聖山環菜(芳根京子)は心に深い闇を抱えていた。公認心理士の真壁由紀(北川景子)と弁護士庵野迦葉(中村倫也)は、一転二転する環菜の…

宮部みゆき『レベル7』

レベル7(セブン) (新潮文庫) 作者:みゆき, 宮部 新潮社 Amazon 失踪した女子高生。目覚めると記憶を失っており、しかも見知らぬ同士が同じベッドに横たわっていた若い男女。過労死で夫を亡くした女性が淡いかかわりを持っていた女子高生を探して動き出す…

ついにおちかが嫁入り『あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続』

あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続 (角川文庫) 作者:宮部 みゆき KADOKAWA Amazon 第二話「だんまり姫」がいちばん良かった。 「一国様」と呼ばれる幼いあやかしが可愛くて愛おしい。肉親の手にかかって死んだのに道理を聞き分けて沈黙を守った健気さと哀…

元気で明るい新感覚の「シンデレラ」実写版

現代風のミュージカル映画。 このシンデレラはドレスデザイナーになるという夢を持っている。彼女の地下室の部屋は工房になっていて、壁には一面彼女のデザイン画、テーブルの上には作りかけのドレス。階上に上がれば親切ごかしの継母にこき使われる忙しい生…

「サイドカーに犬」の竹内結子が素敵すぎて胸を噛む

サイドカーに犬 [DVD] 竹内結子 Amazon 長嶋有 原作 根岸玄太郎 脚本 ヨーコ 竹内結子 薫 小4の夏 松本花奈 現在(30歳) ミムラ 父 古田新太 吉村 椎名桔平 長嶋有と言えば私にとってはNHK俳句の講師だった。俳句に対する姿勢が尖っていて、すごくおもし…

ハイドロキノン敗退

二瓶使い切ったが、「やや薄くなった」以上の進展はなかった。これは、ハイドロキノンの効能のせいではなく、何十年もシミを放置していたせいだと思う。アーシュラ・グィンのファンなので、頬のシミが苦にならなかったのだ。 来年くらいにまたトライしてみる…

宮部みゆき『ドリームバスター』のフルスロットルな世界観

ドリームバスター 作者:宮部 みゆき 徳間書店 Amazon 現代の日本のとある場所に生きているあなた。あなたの心がストレスや恐怖で悲鳴をあげるとき、それを聞きつけて別の星からやってきた凶悪犯罪者があなたの夢に入り込む。実体を持たない彼らは、生き延び…

けんかしても仲直りできるー実践結果

ひろゆきさんの「けんかしても仲直りできる」という提言に触発されて、小さなけんか? を実践してみた。 ①まず一人目。ある血縁の人物。必要があってメールしたら、とても私の嫌がることが返信されてきた。いつもなら小さなことだと心をなだめて忘れるよう努…

ひろゆきさんの記事から敷衍して考えたことーけんかしても仲直りできる

このごろ年下から学ぶことが多い。はてなブログで私が訪れるのはほとんどが(私より)若い人たちだが、目からウロコの記事ばかりだ。それに、分かりやすい。普通の状態で若い人たちと話し、いろいろ教えてもらう機会はあまりない。ブログとか広く言えばネッ…

リーンゲインズダイエット再スタート

なんと1㎏体重が増加。このところ、ほとんど減っていなかったのに、まさかの逆流現象だ。 リーンゲインズダイエット、だめなのかな。本式のリーンゲインズダイエットではなく、ただ14時間夕方朝の食事の間隔を空けるというだけなので、不十分なのか? やは…

益田ミリ『美しいものを見に行くツァー ひとり参加』で旅行気分を味わう

美しいものを見に行くツアーひとり参加 (幻冬舎文庫) 作者:益田 ミリ 幻冬舎 Amazon 「スーツケースはリモワのサルサエアー」とか、「機内に持ち込むもの」など荷造りの時点からワクワク。漫画、写真、イラストがいっぱい入っていて、とても可愛らしいページ…

近藤康太郎『三行で撃つ』気づきの③俳句に役立ちそうなこと

表現の仕方について具体的な記述があり、とても参考になった。書く意欲が湧いてくる指摘ばかりだ。その中から、あたしが俳句を作るのに役立つと思ったこと。 ⑴「としたもんだ」表現を避ける。 これは、とても根本的なことだ。常套句を避けるということ。 「…

近藤康太郎『三行で撃つ』気づきの②ルーティンに落とし込むためにはどうすればいいか

書き続けるために有用なこと ⑴書き続ける 習慣にする ⑵一人称を変えてみる ⑶スタイルを持つ 憑依されるくらい、ひとりの作家に傾倒する。また、別の作家に憑依される。自分をなくして、初めて自分ができる。 ⑷語り芸を聞きまくる ⑸最低6回は書き直す ⑹時間…

近藤康太郎『三行で撃つ』気づきの①「書き、愚劣な世界を、生きる」

三行で撃つ 〈善く、生きる〉ための文章塾 作者:近藤 康太郎 CCCメディアハウス Amazon p63「文章を書くのはなんのためか。~中略~狭量と不寛容と底意地の悪さにあふれた、争いばかりのこの世界を、ほんの少しでも住みやすくするため、生きやすくするた…

1人称を変えてみる試み

近藤康太郎著『三行で撃つ』を読み、1人称を変えてみようと思い立った。今以降、わたしは「あたし」と自称する。 「一人称を変えると世界観が変わります」とあった。なんか、おもしろそう。 いちばん無難なのはやはり「わたし」だとは思うが、思い切って違…

小津安二郎『東京物語』に現代の砂漠に通じる道を観た

東京物語 小津安二郎生誕110年・ニューデジタルリマスター [Blu-ray] 笠智衆 Amazon 5人の子を持つ老夫婦。 長男は東京のはずれで町医者をしている。長女はやはり東京で美容院経営。次男は戦死した。三男は大阪で国鉄勤務。次女は尾道で両親と同居している…

『アウトプット大全』ーアウトプットで人生を回して行く

ホラー映画のあらすじを読んだ。ホラーは好きだけれど絶望の中で終わるのは絶対にいやなので、ホラーに関しては、感情移入しないで見れるか、そうでなければ誰かが勝ち残る展開になっていることを確かめてから観るという邪道を歩んでいる。 読んだのは「人肉…

「人志松本のすべらない話」(8月20日)アンミカの「誉める力」がすごい!

「プチ自慢」を言い合う場面でアンミカが「私は実はほめることが得意なんです」と話し始めた。 「なんでもかんでも良い所を見つけていかなければ生きて行けない環境にいたので」誉めることが得意になったと言う。 目の前の「白いおしぼり」を誉めてみてと言…

宮部みゆき『おまえさん』人物評

おまえさん(上) (講談社文庫) 作者:宮部 みゆき 講談社 Amazon おまえさん(下) (講談社文庫) 作者:宮部 みゆき 講談社 Amazon 男で好きなのは源右衛門。不遇な人生をマイペースで生き抜く。 南町奉行所で与力を務める本宮家の次男に生まれた彼は養子先でうま…

中谷彰宏「1秒で刺さる書き方」から学んだ3つのこと

1秒で刺さる書き方 伝わらない文章を劇的に変える68の方法 作者:中谷彰宏 ユサブル Amazon 1.嫌われることを恐れない 「あいつ、あんなことを書いて」と笑われる覚悟が必要だとある。「言い切る」潔さが肝要ということだろう。 ついつい「など」とか「と思…

『ねこねこさんの ハンドレタリング』で手仕事再開だっ

ひとりさんの「我慢しない生き方」の本を読んで、もっと好きなことをやろう、まだまだ好きなことにかける時間が少ないと思い、手仕事を再開することにした。すごく不器用なのだが、ちょこちょこと手を動かすことが好き。 はじめてでもグリッドでキレイに描け…

斎藤一人『我慢しない生き方』の3つのポイント

斎藤一人 我慢しない生き方 作者:斎藤一人,舛岡はなゑ ぴあ Amazon ①「楽しいことをやろう」でエネルギをためる 好きなことをすればエネルギーのレベルが上がる。これは実感している。逆に言うと、嫌なことを我慢しているとエネルギーのレベルが下がってくる…

みうらじゅん著『「ない仕事」の作り方』は、めっちゃ楽しい人生を作る本

「ない仕事」の作り方 (文春文庫) 作者:みうら じゅん 文藝春秋 Amazon p3 すべては「マイブーム」から始まる この「マイブーム」というのは、「まだ区分けされていないものに目をつけて、ひとひねりして、新しい名前をつけて、いろいろ仕掛けて、世の中に届…

オリンピックが(やっと)終わった

なんか、私にはやなことばかりのオリンピックだった。 開会前のごたごた。日本の抱えている問題が次々と明るみに出たように思う。 隠ぺいされなかっただけでもいいのかもしれないとも思うが、差別の問題、権力の横暴、無策、などこれから何か改善されるのか…

宮部みゆき『ぼんくら』は「サイダーハウス・ルール」の世界

ぼんくら(上) (講談社文庫) 作者:宮部 みゆき 講談社 Amazon ぼんくら(下) (講談社文庫) 作者:宮部 みゆき 講談社 Amazon 読み始めてすぐ、ジョン・アーヴィング原作の映画「サイダーハウス・ルール」を思い出した。 1999年のアメリカ映画だ。孤児院でラーチ…

土屋賢二『不要不急の男』は一冊で、二度とは言わず三度四度おいしい

不要不急の男 (文春文庫) 作者:土屋 賢二 文藝春秋 Amazon 土屋先生が老人ホームに入られた。土屋先生がマンション暮らし。なんだかショックだった。お年は知らないが、なんとなく親戚のおじさんみたいな親近感を勝手に抱いていたのだ。 でもお元気で快適に…

宮部みゆき『ICOー霧の城』上・下は読む3D

ICO-霧の城-(上) (講談社文庫) 作者:宮部 みゆき 講談社 Amazon ICO-霧の城-(下) (講談社文庫) 作者:宮部 みゆき 講談社 Amazon トクサ村には何十年かに一度頭に角の生えた子供が生まれる。その子はニエとして「霧の城」へ送られる。それを否めば村に恐ろし…

宮部みゆき『誰か somebody』の桃子が好き

誰か―Somebody (文春文庫) 作者:みゆき, 宮部 文藝春秋 Amazon この杉村三郎シリーズを私は最新刊『昨日がなければ明日もない』から読み始めてしまった。宮部みゆきは刊行数が半端ないので、私にはその全貌が把握できないのだ。それで、書店で目についた本を…

すべてがやわらかい「ヒルス ハワイコナブレンド」

イオンの棚でこれを見たとき、何か懐かしい気がした。 HILLSのロゴの左側で黄色い長衣を着てコーヒーを飲んでいるおっちゃんに見覚えがある。幼い日の、祖父の家の土間に漂っていた香りを思い出した。 祖父が飲んでいたのとは違うが、ハワイコナブレンドを購…

ひろゆき『無敵の独学術』から工夫がだいじだと

無敵の独学術 作者:ひろゆき 宝島社 Amazon 3つのことを学んだ。 ①ゴールをはっきりさせる 独学は何かしたいことがあってからの学びだ。なんとなくこれやっとこうか、では計がゆかないし、どこへも行きつけない。 勉強が好き、というより勉強している(格好…